枝野「立憲民主党」はどこへ向かおうとしているのか ライバルは自民党ではなく共産党?

政治2019年4月23日掲載

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 立憲民主党は一体、何を目指し、どこに向かおうとしているのか。この枝野幸男代表率いる野党第一党には、政権交代を成し得るという気概も実力も感じられない。一昨年秋の結党直後の期待も勢いも大きくしぼみ、まさに「ネズミを捕らないネコ」だ。しかし、所詮、政権担当能力なぞ望むらくもない。“正体”はやはり隠せないのである。

「反安倍」で鳴らすフリーアナウンサーの吉田照美氏が4月上旬のインターネット番組でしびれを切らすように語った。

「立憲民主、枝野さんはなんであんなんなったのか? 支持率もどんどん下がっている。野党共闘しない限り安倍1強は崩せない。なぜ相変わらずああなのか」

 同番組で対談した弁護士の倉持麟太郎氏は「60人くらいの野党第一党を維持するためだけではないのか」と返した。

 立憲民主党シンパとされる両氏の嘆きは、この党と枝野氏に募らせる昨今の失望感だった。

 同様の思いを抱く支持者は少なくなかろう。しかし、そもそも「買いかぶり」だったのである。支持層が“本性”に気づき始めたということだ。

 2017年10月の衆院選直前。民主党と希望の党の合流騒ぎの中で、“排除”されて行き場をなくした面々の“救命ボート”として枝野氏が急ごしらえしたのが立憲民主党だった。

 希望の党を旗揚げした小池百合子東京都知事に「排除の論理」でいじめられている枝野氏――。そんな構図が有権者の間で浸透したのが渡りに船だった。

 選挙戦では「党」より「枝野」を前面に押し出す戦略をとった。日本人特有とされる「判官びいき」も追い風となった。立憲民主党は結党から20日間で改選前の3倍超となる55議席を獲得して野党第一党に躍進した。

 あれから1年半。当時の熱気は“バブル”に過ぎなかった。運とタイミングに救われた「たまさかの躍進」だったのだ。

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