24時間テレビ、「嵐」MP発表の舞台裏、異例の情報管理に日テレ社員もビックリ

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完璧な漏洩対策

 ところが2018年は、放送が終わって1週間がたっても、19年を担当するスタッフは一切、発表されなかったという。これだけでも日テレの社員にとっては、かなりの驚きだったらしい。

「当然、『なぜ制作スタッフが発表されないのか?』という疑問が社内に広がりましたが、このときは『働き方改革が進行しているため、制作スタッフも労働時間の短縮を迫られている。ところが労働環境の改善は全く進んでいない。そのために人選も難航している……』などという噂が流れていました」(同・関係者)

 結局、16日の「嵐にしやがれ」の放送まで、何も発表されなかったという。日テレの社員も、いきなりMPが番組の中で発表されて、仰天したというわけである。

 異例の情報管理を行った、その理由は何だろうか?

「テレビ業界では、『24時間テレビ』の制作スタッフを発表すると、MPに誰が起用されるかバレる可能性があるんです。あれほどの大型番組になると、MPが初対面のスタッフと組んでも、なかなかうまくいきません。長くて1年、少なくとも半年をかけて、スタッフとMPは打ち合わせやロケを行いますからね。となると、MPの冠番組を制作する人たちが、『24時間テレビ』のメインスタッフに就くのがベストだということになります」(同・関係者)

 今年の「24時間テレビ」で総合プロデューサーを務めるのは江成真二氏である。彼はまさに「嵐にしやがれ」のプロデューサーだ。

 つまり日テレは、「例年のように、18年9月に江成真二氏が『24時間テレビ』の制作を行うと発表すると、嵐がMPだとバレてしまう」ことを危惧した。だから制作スタッフを発表しなかったのだ。

「昨年9月から、『嵐にしやがれ』の制作チームと制作局の上層部数名だけが、『24時間テレビ』の準備を水面下で進めてきました。そして、まさに満を持した形で、『嵐にしやがれ』で発表したのです」(同・関係者)

 こうして異例の情報管理は大成功したわけだが、根本的な疑問が残る。それは、「MPを誰が務めるかについて、なぜ秘密にしなければならないのか?」という点だ。

「まず、MPが事前に漏れてしまうと、発表の際のインパクトがなくなってしまいます。サプライズだからこそ多くのメディアが報じ、それが視聴率アップに繋がります。更に今回のMPは、活動休止が決まっている嵐ですからね。日テレは普段以上にジャニーズ事務所に気を遣って、細心の注意を払ったのかもしれません」(別の関係者)

週刊新潮WEB取材班

2019年3月31日掲載

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