梨花アパレル撤退の一方で、佐々木希「部屋着ブランド」は低め安定経営

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 モデルの梨花(45)が、自身がプロデュースするセレクトショップの全店閉店を決めた。ほかの芸能人のブランドを見渡せば、“勝ち組”はほとんどいない。が、昨年ママになった女優、佐々木希(31)には妙な注目が集まっているのだとか。

 モデルから実業家へと見事に転身を遂げた梨花になにがあったのか。スポーツ紙の芸能担当記者が語る。

「ショップでは、梨花さんが選んだ服や日用雑貨、ファッション小物を扱っています。2012年、東京の代官山に出した1号店には初年度で35万人も来店。横浜や名古屋、博多など6店舗にまで拡張しました」

 一時期は、年商10億円を超えるともいわれたものだ。

「15年秋にハワイへ移住し、その暮らしぶりを梨花さんがブログやテレビで紹介したりしていました。ですが、インスタグラムなどのSNSが普及したいま、梨花発でなくとも、“梨花セレクト”に近いモノが手に入るようになった。それで経営が苦しくなったのでしょう」

 テレビ局関連の仕事が多いスタイリストに聞くと、

「アパレル関係で“副業”をする芸能人は多いですが、以前の梨花のように儲けられる人はいないと思いますよ。そんななか、妙な注目をされているのが、佐々木希なんです」

 佐々木は2年前から、「アンティミテ」というブランドを手がけている。

「そのコンセプトが“部屋着”なんです。地味な服ばかりで、テレビの衣装としては使いにくく宣伝効果は期待できない。それに、いくら地味とはいえ、佐々木と同じように着こなせる人がどれだけいるのか。だから厳しいと思うのですが、意外なことに、順調との評判なのです。販売はネットのみなので、梨花のような店舗閉鎖もありませんし」

 ネットのみ。これが要諦だと語るのは、佐々木のブランドにたずさわったことのある会社の関係者である。

「佐々木さんは『コットンクラウド』というブランドをやり、12年に店舗を閉めたことがあります。原因は、服のメーカーと所属事務所が組んだことでした。メーカー側は宣伝のためブランドの服で露出してほしい。一方の事務所側はドラマなどのタイアップの服もあるし、ひとつのブランドだけ着るのは女優としての幅が狭まる。互いにその言い分を譲らなかったんです」

 佐々木はその板挟みになり、身を引いたのだという。

「店舗を構えると家賃や人件費などが嵩み、一定の収益が必須となります。在庫を抱えるおそれもある。佐々木さんは、そんな過去の経験も踏まえて、ネット販売のみを選択したのでしょう。過剰生産もしない、好きな人だけが買ってくれればいい、と」

 収支トントンの低空飛行。ママになり、きっちり算盤を弾いているのだろう。

週刊新潮 2019年3月21日号掲載

ワイド特集「時をかけるトリックスター」より

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