「DAIGO」政治家転身の可能性はあるのか? 地元“竹下王国”の反応

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「竹下亘」重篤説の陰で囁かれる再興の切り札は「DAIGO」(2/2)

 竹下登氏が「経世会」を立ち上げ、わが世の春を謳歌したのも今は昔。小渕恵三元首相を最後に約20年間、総理総裁が輩出していないことからも、その影響力の低下がうかがえる。今年1月に食道がんを公表した竹下亘会長(72)には重篤説も流れるなか、“竹下王国”最興の切り札に、登氏の孫・DAIGOの名が……。

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 地元・島根県での反応を拾ってみよう。

 亘氏の実弟で、酒蔵「竹下本店」当主の竹下三郎氏は、

「確かに、私は島根県で生活はしていますけど、後継につきましては、竹下亘とか竹下三郎の意向というものはなくて、後援会の皆さんのご意向ですから」

 と話す。そして、後を受けるように、竹下家に詳しい関係者がこんな風に打ち明ける。

「まあ、どうですかねえ。選挙区の中で大きな市は出雲市と浜田市。そういうところである程度、支援者を多く作れる人間が後継者としては相応しいと思います。また、選挙で『竹下』という苗字が有利に働くことは確か。たとえばですね、昔からちらっと言われている話で、DAIGOだって後継候補の資格はあります。でも、彼の場合、苗字は『内藤』ですからね。後継者を考える際には、苗字というのは一つの要素にはなると思います」

 選挙において、本名以外の呼称を通称として使用できるのは「その通称が本名に代わり広く通用している」場合に限られる。本名は内藤大湖でもDAIGOなら、地盤・看板に加えて北川景子という華まで付いてくるのだから、竹下姓にそこまでこだわることもないのではないか。

「そうですね。竹下家はもうこの地で60年以上、政治家をやらせていただいて、総理大臣も出しました。ですから、やめようというとおかしいですが、もうここらで他の家に譲ってもいいのではないかという想いが、竹下家の人間にはあります。もちろん、竹下家の中から本人が優秀でやる気があるのがいれば、後継者になるかもしれませんが、亘さんのところも政治家にさせる気はなくてフリーハンドで育てましたから」(同)

 この点、自民党のさる閣僚経験者によると、

「亘さんのところはどちらも慶応の付属校にいて、長男は医学部に推薦で進んで医師になりました。次男も成績優秀だから推薦で医学部に入ることができたのですが、“兄貴が医学部ならオレは法学部で”ということになった。学究肌みたいですよ。2人は2歳違いで、いずれも30代後半。余人をもって代えがたい仕事をしてる。政治家やるんだったら早めに秘書になったりしているでしょう。今のところ可能性はないんじゃないかな」

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