DAIGOに囁かれる後継説 “爺ちゃん”の「竹下王国」再興の切り札に?

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「竹下亘」重篤説の陰で囁かれる再興の切り札は「DAIGO」(1/2)

 今年1月に食道がんを公表した竹下亘元復興相(72)。重篤説も流れ、後継の名が浮かんでは消える。来る島根県知事選では自民が分裂選挙を強いられ、竹下王国の落魄はここに極まれり。そんな王国再興の切り札に、竹下登元首相の孫・DAIGOの名が囁かれているのだ。

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 ファミリーの血の結束を描いた映画「ゴッドファーザー」で、マーロン・ブランド扮するドン・コルレオーネが長男をこう諭す場面がある。

「お前が考えていることを家族以外には二度と言ってはいけない」

 竹下登氏が田中角栄元首相と袂を分かって経世会を立ち上げ、新たな“ドン”として首相に就任したのが1987年11月のことだった。会の結成プランは秘密裡に進み、その意味で“家族”だけにしか共有されることはなかった。権謀術数に長けた角栄氏を悔しがらせ、酒に走らせたのもむべなるかな。

 ちょうどその少し前、登氏の異母弟・亘氏は勤務先のNHKを退職して兄の秘書に就いた。彼の引退後に地盤を継ぎ、2000年の総選挙で初当選して連続7選。復興相や自民党総務会長などの要職を歴任している。

 登氏には3人の娘があり、長女は金丸信元自民党副総裁の長男と結婚。角栄氏の地元・新潟県の建設会社「福田組」会長の娘2人が小沢一郎、竹下亘の両氏に嫁いでもいるから、経世会は藤原摂関家を思わせる閨閥形成にも積極的だった。

 ちなみに、登氏の次女と元毎日新聞の“竹下番”記者との間に生まれた次男がタレントのDAIGO(40)=本名:内藤大湖=であり、女優・北川景子(32)と16年に結ばれている。

「経世会支配」に話を戻すと、わが世の春を謳歌したものの、92年の佐川急便事件での「金丸失脚」、93年の「小沢脱退・集団離党」などを機に、じりじりと影響力を失っていく。

 それは、小渕恵三元首相を最後に約20年間、総理総裁が輩出していないことに端的に表れている。

 わけても額賀福志郎前会長が派閥をまとめられず、その後を18年4月に襲った亘会長の下でも、昨秋の自民党総裁選で派閥は自主投票に追い込まれた。更に、亘氏のお膝元で今年4月に投開票の島根県知事選では、自民が保守分裂選挙を強いられている。島根県連の会長でもある亘氏の鶴の一声に反発の声があがることもあり、かつて「一致結束・箱弁当」と評された往時は茫々である。

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