「綾瀬はるか」に生歌のウルトラCも不発… 低視聴率に喘ぐ「いだてん」PR狂騒

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綾瀬はるかのムダ使い

 CMのないNHKだが、時間帯によっては、番組と番組の合間に「いだてん」PR映像が何度も挿入されたりも。これも視聴率対策の苦肉の策か。とはいえ、まだ8・7%。焦ることはない、歴代大河のワーストを振り返れば、12年放送の「平清盛」が叩き出した、“7%台”という越えられない壁(あるいは谷)がある。

「たしかに『平清盛』は7・3%という伝説の数字をもっています。でもコレ、第45話での数字なんですよ。しかも裏番組にワールドベースボールクラシックの強化試合、日本対キューバという強敵もいた。まあ、それなら8・7%だった今回の『いだてん』の裏にだって野球の日本代表戦があったわけですが、問題は話数。『いだてん』はまだ10話なんです。歴代ワースト『平清盛』でも平均視聴率は12%で、つまりほとんどの放送回は10%を超えていた。さすがにこんなに早い時期で8%台の『いだてん』はまずいですよ」(同)

 それをNHKも分かっているからこそ、番宣に必死になるのだろうが……。3月10日には、あの綾瀬はるかに“歌”を歌わせるという、なんとも珍しい催しがあった。月末にBSプレミアムで放送予定の「RUN!HOPE!RUN!~N響×大友良英×いだてんコンサート~」公開収録だ。

 ヒロイン・春野スヤを演じる綾瀬は、NHK交響楽団の演奏のもと、作中でも歌う「自転車節」や「ムーンリバー」を披露したという。あまり知られていないが、綾瀬は過去に4枚のシングルを出した経歴の持ち主だから、決して下手ではない。が、先の関係者は“綾瀬はるかのムダ使い”を指摘する。

「後日オンエアされるとはいえ、客席数が3500席以上のNHKホール。民放のイベントだったらスポンサーがついて自局のワイドショーで大々的に取り上げてくれるところを、NHKだからそれもない。綾瀬からすればくたびれ儲けの仕事でしょう。N響の耳の肥えた客を満足させるクオリティでもないわけで、実にもったいないイベント。頼る先が彼女しかいなかったのでしょうが、これが『いだてん』の視聴率に還元されるとも思えません。このままの調子でいけば、打ち切りはないとしても、話数短縮といった措置がとられてもおかしくありませんよ」(同)

 韋駄天よろしく足が出て、それが受信料でまかなわれるのなら、ごもっともな展開ではある。

週刊新潮WEB取材班

2019年3月13日掲載

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