低迷「いだてん」の救世主はのん 事情通が“出演可能性はゼロ”と断言するワケ

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テレビ出演をドタキャン

「ところが、その『FRIDAY』の記事が出たことで、こじれてしまったんです。会談の内容など一部始終がスクープの形で表に出てしまい、事務所側はリークされたと激怒。2度目の話し合いどころか、無期限の出入り禁止を、のん側に言い渡したと言われています」(A氏)

 レプロの公式HPの所属アーティスト一覧に、いまだに、のんが戻ってこないどころか、復帰に向けた話が漏れ聞こえこないは、そのためか……。

「ただ、捨てる神あれば拾う神とでも言うのか、失意ののんに手を差しのべる形となったのが、日本最古のオーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団でした。東フィルは首席指揮者のアンドレア・バッティストーニとともに、昨年春からクラシック王道の名曲と日本人作曲家の傑作をカップリングした『BEYOND THE STANDARD』というCDシリーズの制作に取り組んでおり、その第2弾はチャイコフスキーと武満徹のカップリング。その武満さんの傑作『系図―若い人たちのための音楽詩―』の語り手として、のんを抜擢したのです。詩人の谷川俊太郎さん(87)の詩集『はだか』から、武満さんが6篇を選んで、曲に合わせて語るというスタイルの作品です。武満さんは生前“ナレーターは10代半ばの少女によってなされることが希ましい”と仰っていたそうですが、のんの『この世界の片隅に』の演技に感銘を受けた制作サイドがオファーしています。このアルバムは18年10月24日に発売されました。先の『FRIDAY』が発売された5日後のことです。そして翌日には、Amazonのクラシックランキングで1位となったわけです」(A氏)

 これが功を奏して――、

「それを知った、クラシック番組を手がけるBS放送の制作サイドが、のんに正月番組の出演をオファーしたんです。のん側も一旦は快諾したそうです。しかし、年末になって断ってきた。『やはり今は、そういう時期じゃない』という理由だったそうです。つまり、レプロとの関係が修復されないまま、テレビ出演は受けられないということなのでしょう。ちなみに、大晦日から元旦にかけてのテレビ東京の年越し番組『東急ジルベスターコンサート』では、東フィルとバッティストーニが演奏しましたが、この時にも、のんを起用する案が出たそうです。しかし、バラエティタレントを擁する所属事務所との関係を気遣って、立ち消えになったそうです。以来、彼女は、CMやイベント、コンサートなどの仕事はあっても、テレビや映画の女優としての仕事は入れていません。音楽番組ですら出られないのですから、大河など出演できるわけがないと見ています」(A氏)

 のんが朗読を担当した『BEYOND THE STANDARD』のライナーノーツにはこうある。

〈……そういえば、のんの、芸能界に普通似合わない独立独行の精神の強靱な発揮ぶりは、チャイコフスキーや武満と通ずるものがあるのかもしれない。うたとは自己主張でなければならない〉

「いだてん」撮影中に和解できればいいけど――。

週刊新潮WEB取材班

2019年2月24日掲載

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