日テレ「イッテQ!」はヤラセ問題の影響ナシ!? ライバル局自滅で“束の間の幸せ”

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奇襲大失敗

 “断行”までして、やっとスタートしたのが、1月27日の「アオハル(青春)TV」2時間スペシャルだった。他局プロデューサーが言う。

「フジがバラエティの原点に戻って殴り込みをかけるというので、どうなるのかと思いましたが、フタを開けたら4.1%……。他局でありながらショックでしたよ、かつてのフジの勢いを知っている世代として、ここまで落ちたかと。『アオハル』は、とにかくネタが薄かった。とても初回スペシャルに持ってくるようなネタではありませんでした。一方で、日テレの『イッテQ!』は20.5%、テレ朝『ポツンと一軒家』が14.9%、TBS『消えた天才』が8.5%と、むしろ『イッテQ!』は一時の逆風から抜け出した格好です」

 翌週2月3日には、2本目の新番組「でんじろうのTHE実験」2時間スペシャルも放送されたのだが――。

「『イッテQ!』が18.4%、『ポツン』が13.8%と、2番組で30%以上を取っていますし、『いだてん』は10.2%ですから、あとは推して知るべし……1桁ですよ。『でんじろう』は今後、ネタ切れが心配になりました。レギュラーで毎週1時間やる企画ではないと思います。それこそ、これまでの『ニチファミ!』の枠で、年に1度の特番でよかったんじゃないでしょうか。バラエティを意識しすぎて、事故やボツネタを生まなければいいのですが……。『でんじろう』も『アオハル』も今後、毎週放送できるか心配です。しかし、毎週放送できなければ、視聴習慣は根付きません。テレ朝の『スポーツ大将』(17年11月〜18年9月)や『中居正広の身になる図書館』(17年9月〜19年3月予定)も、結局それで打ち切りになりましたしね」(同・プロデューサー)

 さらに、2月10日には、「いだてん」が1桁に落ちたわけである。

「この日は『イッテQ!』は17.2%、『ポツン』が15.2%とレギュラー化して最高の数字を取り、テレ朝が日テレに肉薄してきました。ここでも日テレVS.テレ朝という構図になりましたね。そしてフジは『世界フィギュア』で10.5%を取っています。新番組がこれくらい取れていれば、『イッテQ!』の牙城を少しは崩すことができたのかもしれません。結局、他局が自滅したことで『イッテQ!』が息を吹き返したように見えます」(同・プロデューサー)

「イッテQ!」のヤラセ問題は、それほど大きな問題ではなかったということだろうか。

「発覚当初は多少の影響が見られましたが、批判する声はごく一部で大きかっただけでしょうね。大半の視聴者は、面白い番組、いい番組、という気持ちが勝っていたのでしょう。根強いファンが多いですし、子供たちに人気で、家族で見られる。子供にヤラセなんて関係ありませんから。親世代としてもクドカンの大河に期待した人もいたでしょうが、『いだてん』にガッカリして戻ってきたんでしょう。日テレとしてはホッとしていると思いますよ」(同・プロデューサー)

 まだまだ『イッテQ!』の天下が続きそうだ。

「いや、まだわかりません。『イッテQ!』のヤラセ問題は、BPO(放送倫理・番組向上機構)で1月から審議に入りました。日テレとしても安心している場合ではありません。結論によっては、番組離れが起きる可能性もあります。他局の自滅で、束の間の幸せ気分というところでしょうか」(同・プロデューサー)

 日曜ゴールデンはまだ荒れる?

週刊新潮WEB取材班

2019年2月17日掲載

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