早稲田、上智、ICU… 流行りの「グローバル学部」選ぶならどこがお得か?

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一線画すICU

 一方、1949年創立のICUは、流行とは一線を画している。

「早慶とダブル合格しても22・2%が、上智とのダブル合格では75%がICUを選んでいます。交換留学プログラムを活用した1年間の留学のほか、夏期留学、海外英語研修なども用意され、教員1人当たりの学生数も約20人と少ない」

 とナガセの市村氏。ただし、駿台の石原氏は、

「リベラルアーツを標榜する、本当の意味でのアメリカ型の大学。いろんなことを学べますが、“これをやりたい”というものがないと学ぶのが難しい」

 と注意も喚起する。ICU像をさらに具体的に描写するのは小林氏で、

「日本的な右へ倣えや良きに計らえとは異なる思考を身につけ、自分で考えて社会に発信できる人が育ちます。15年の安保法案反対運動で活躍したSEALDsの中心メンバーが卒業時に、平和に貢献したとして大学から表彰されました。沖縄で県民投票実施を求めてハンストをした男性、『SPA!』の『ヤレる女子大生ランキング』の記事取り下げを求める署名活動を行った女子学生もICUです」

 好みが分かれそうだ。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年1月31日号掲載

特集「『早慶』『上智』『MARCH』で新設ラッシュ! 流行りの『グローバル学部』選ぶならどこがお得か?」より

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