「趣里」「石橋静河」の両親は超有名俳優 親の七光りを利用しない2人に注目

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父の演技力はとっくに超えた

 そして、もう1人が石橋静河(24)で、とんねるずの石橋貴明(57)とは関係ない。ロックバンド「ARB」の元ボーカルで俳優の石橋凌(62)と女優の原田美枝子(59)の娘である。

「彼女も4歳からクラシックバレエに打ち込んでおり、15歳でボストンとカルガリーのバレエスクールに留学するなど、経歴が趣里と似ているところがあります。13年に帰国すると、コンテンポラリーダンサーとして活動していました。俳優の両親を見て育ったせいか、役者にはなるまいと思っていたそうですが、留学中に興味を持ち始めたそうです。彼女も両親の推しがあるとは聞きません」(同・芸能記者)

 デビューは15年の舞台「銀河鉄道の夜 2015」で、翌年には野田秀樹(63)演出の舞台「逆鱗」にも出演し、映画にも出演を始める。

「17年の初主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(石井裕也監督[35])はキネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位に選ばれたほか、様々な映画賞を総なめし、ベルリン国際映画祭ではフォーラム部門に入選しました。なかでもブルーリボン賞新人賞は、76年に母の原田美枝子も受賞しており、史上初の親子受賞として話題にもなりました。お母さんは、10代の頃からヌードもいとわず、ドラマ『座頭市』(フジテレビ系)で主演の勝新(勝新太郎[1931~1997])を喰う演技をしていましたからね。あまり大女優とは言われませんが、映画賞の受賞は数知れないほどの演技派で、いまも年を感じさせない美貌を保っています。演技力でも美貌でも、この母を抜くのはなかなか難しいでしょうが、父親の演技力はとっくに抜き去ったという声は多いですね」(同・芸能記者)

 映画志向の石橋静河だが、今年からテレビにも出演するようになっている。それも立てつづけに。

 3月にはロックバンド「シーナ&ロケッツ」のシーナ(1953~2015)と鮎川誠(70)の半生を描いた、NHKの福岡発地域ドラマ「You May Dream」(5月にNHK BSプレミアム、9月にNHK総合で全国放送)でドラマ初主演。朝ドラ「半分、青い。」(NHK)にも出演し、ヒロインの幼馴染みの妻役を演じてその名を知らしめた。8月には山田孝之(35)と菅田将暉(25)のダブル主演で話題となった深夜ドラマ「dele」(テレビ朝日系)や、織田裕二(51)主演で注目された「SUITS/スーツ」(フジテレビ系)にも出演した。

「来年公開が決まった、稲垣吾郎(45)が主演する手塚治虫(1928~1989)原作の問題作、映画『ばるぼら』(手塚眞監督[57])にも出演しています。彼女も英語はペラペラですから、外国人スタッフとのコミュニケーションもよかったそうです。趣里もそうですが、演技力があるのに加え、ギャラ的にもまだ安いので、今後はもっと起用されることが増えるでしょう」(同・芸能記者)

 すでに彼女たちの紹介記事に、「○○○○の娘」といった枕詞は必要とされなくなってきている。親を照らし出す“逆七光り”となる日が来るかも。

週刊新潮WEB取材班

2019年1月1日掲載

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