“最期”にかかる費用は最低800万円…賢者が選ぶ「年金術」 老後を赤字にしない三原則とは

社会 週刊新潮 2018年11月22日号掲載

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賢者が選ぶ「年金術」(1/2)

 年金で、賢者の誰もが口にするのは老後生活を赤字にしないこと。それを実現するには、どうすべきか。年金を貰う上でのちょっとした知恵と工夫、正しい情報を知るか否かが重要だ。「錬金術」ならぬ「年金術」をお届けしたい。

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 11月30日と聞いて、「年金の日」と即答できる人はほとんどいないはずだ。

 なんでもコレ、厚労省が4年前から始めたキャンペーンの一環で、11(イイ)30(ミライ)という語呂合わせで決まったんだとか。

〈国民お一人お一人、「ねんきんネット」等を活用しながら、高齢期の生活設計に思いを巡らす日〉(厚労省ホームページ)

 なんてお役所は言うけれど、自らの老後を考えてみたところで、年金は仕組みの複雑さが立ちはだかって、本当に損をせずキチンと貰えるのかよく分からない。“イイ、ミライ”などと茶化されては、不安が募るばかりであろう。

 これらの疑問に応えるべく、本誌(「週刊新潮」)はこれまで定年後の「年金生活」で知っておくべき情報をお届けしてきた。そこで導かれた結論は、年金受給は70歳まで繰り下げて、定年後も働くという方法だ。

 簡単に振り返ると、原則公的年金は60歳から70歳までの間なら、好きなタイミングで受給を開始できる。

 20歳から60歳まで国民年金の保険料を納めた場合、通常の開始年齢となる65歳からの年額は77万9300円だが、70歳からの繰り下げ受給をすれば年110万6606円。42%も得をする。逆に60歳からの繰り上げ受給だと、54万5510円で30%も損をしてしまうのである。

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