媚びない男「野村周平」 深夜ドラマ好調でも「第2の小出恵介」の懸念

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“艶福家”の若手俳優が、非モテに挑戦

 東海テレビの制作スタッフは、「してやったり」と得意満面に違いない。深夜ドラマ「結婚相手は抽選で」(フジテレビ系列/毎週土曜:23時40分〜0時35分)が話題だ。勝因は紛れもなく、野村周平(24)を主役に据えたことだろう。

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 10月6日の初回こそ2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)だったが、13日の第2回で3.4%に急伸した。

 従来、この枠(オトナの土ドラ)の最高視聴率は3.2%。渡辺麻友(24)主演の「いつかこの雨がやむ日まで」(18年8月4日〜9月29日)で記録されたものだ。この数字を「結婚相手は抽選で」が更新したこともあり、複数のメディアが注目ドラマとして報じた。

 原作は垣谷美雨(59)の同名小説(双葉文庫)。少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行。3回断るとテロ撲滅隊送りになってしまうため、結婚適齢期の男女が悩み、傷つき、右往左往するという群像劇だ。

 野村が演じる主人公は、極度な潔癖症でアニメオタクというシステムエンジニア。マスコミが注目したのは、このキャスティングだ。何しろ芸能界きっての“モテ男”で“炎上男”が、真逆のキャラクターを演じているのだ。

 まず“モテ男”から振り返れば、広瀬すず(20)を口説き続けたとされる。「結婚しよう」と身も蓋もないほど、ど真ん中のストレートを投げていたのだそうだ。さらに週刊誌「FRIDAY」(講談社)が、水原希子(28)や一般女性との交際を写真で報じている。

 炎上のほうは2018年6月、サッカーW杯で日本対ポーランドの試合をTwitterで言及。「えー。なにこの試合」と口火を切り、「決勝に行くのは大事」と理解を示しつつも、「最後のプレーに俺がかっこいいと思ったサッカーが無くて悔しかった」とのツイートに批判が集中した。

 その後、「申し訳ありませんでした」とTwitter上で謝罪は行ったが、末尾は「まだ叩きたい、炎上したいならどうぞ」と挑発とも取れる一文だった。

 さらに2か月後の8月には、Instagramで煙草を手にした写真を公開すると、否定的なコメントが集中。それに対してTwitterで「タバコ吸ってたら印象悪い。タトゥー入ってたら印象悪い。意味わからない」とさらに炎上させた。

 素顔を知るテレビ局関係者は、「確かに、今どき珍しいキャラクターだな、とは思いますね」と打ち明ける。

「昨今の芸能界は、破天荒な役者さんは少なくなりました。特に若手は礼儀正しく、現場でも空気を読むタイプばかりです。ところが野村さんは、周囲に媚びず、自分という存在を前面に出してくるところがあって、それは魅力の一つだと思いますね」

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