引退表明の「福原愛」が“天才卓球少女”だった頃――23年前の秘蔵ショット公開
卓球の福原愛が、10月21日にブログで引退を表明した。日本国民が見守った“天才卓球少女”は、今や海の向こうで人気者となり、ママになり、そして来月1日には30歳を迎える。
写真週刊誌「FOCUS」（現在は休刊）では、著名人に密着する連載「フォト日記」で、当時6歳の“愛ちゃん”を特集。カメラが捉えた、笑顔寝顔マル秘顔――。（以下は1995年3月15日号掲載のもの）
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なんでこんなに人気があるのか仙台市在住の卓球少女。ワイドショーのみならず、ニュース番組でも取り上げられ、バラエティー番組の出演も数知れず。あるワイドショーのディレクター氏によれば、「特集を組んだときには、ふだんは平均5%の視聴率が、12%に跳ね上がった」こともあるそうで、まさに今どきのTVアイドル福原愛ちゃん。「お受験」を経て、この4月からは私立仙台白百合学園小学校1年生。6歳で全国卓球選手権（小学2年生以下の部）を制覇した愛ちゃんの近況は、あいかわらず超多忙で――。
【2月20日】
4月からスタートするテレビ朝日の新番組「ザ・スーパーサンデー」の番組収録。日本で10組目になる五つ子と対面する。テレビによく出演している愛ちゃんに会えるということで、岐阜県在住の五つ子一家は、両親、祖母ふたり、叔母、叔父など総勢11人で仙台にやって来た。収録中、母親同士の話題は、もっぱら子育てについて。1歳半になる五つ子ちゃんたちは、生まれたときの体重がなん662～978グラム。現在でも、フツーなら10キロ以上あって当然の体重が、6200～7500グラムと小粒。ちなみに愛ちゃんは生まれたときの体重、3070グラム。現在は身長114センチ、体重19キロ。けっして大きいほうではない愛ちゃんのカラダも、こうしてみるとさすがにお姉さん然としている。愛ちゃんの練習ぶりを間近で見て、五つ子ちゃんの母親は、関心しきりといったようす。「スポーツをさせたらいいんじゃないですか。その場合、5人全員、違う種目をさせたほうが伸びますよ」という愛ちゃんの母親、千代さんのアドバイスに、「うちは大きくなってくれるだけでいいという感じですね」とため息。
【2月23日】
ポスター撮影のため新幹線で東京へ向かう。車中では絵本を読んでいたかと思えば座席シートに跨がったりと、ちょこまか動いて目が離せない愛ちゃん。
まだ6歳の愛ちゃんではあるけれど、実は今年からオリンピックの選手強化資金集めに大きく貢献することになった。
「がんばれニッポン」キャンペーンの一環として、テレビCMなどに出演することになったのだ。今回のポスター撮影も、そのひとつ。これまでは6歳といえどCMなどに出演することについてはアマチュア規定に抵触するため、ご法度だった。
「申込みは30社ちかくからありましたけど、ぜんぶ断ってきました」（父親の武彦さん）。ところが、ここにきてCM解禁となったのは、アトランタ五輪に向けてのキャンペーン収入が、思うように伸びないため。そのためJOC（日本オリンピック委員会）では、今までは柔道の山下泰裕さんや自転車の橋本聖子さんなど国際級の選手のみを対象にしてきた「がんばれニッポン」キャンペーンに、JOCが仲介した選手やOBを起用することを検討。卓球界からは、愛ちゃんが、キャンペーンに登場する初めての選手となった。オリンピックに出場するワケじゃないが、今後はCMだけでなく、イベント参加についても、その出演料の一部を、JOC選手強化費に充当することに。ちなみに愛ちゃんのCMは、早ければ4月からオンエアされる、ファミコンソフトの会社ハドソンのもの。
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