福島「老舗魚店」に降りかかる「トリチウム水」海洋放出の難題(下)

ビジネス

  • ブックマーク

 筆者が福島県いわき市四倉町にある創業70年近い老舗「大川魚店」3代目の大川勝さん(44)のもとを訪ねた今年9月8日の前後、震災前から地魚を出品する横浜タカシマ屋の「大東北展」があった。大川さん自身も現地でお客の応対をし、初日に『テレビ東京』の情報番組が自慢の「うにみそ」などを紹介してくれた。

「そんな応援ももらい、売上はよかったよ。原発事故の後の数年は『被災地になって、かわいそう、がんばって』という雰囲気もあったし、あからさまに福島の魚を嫌がり拒否する人もいた。...

記事全文を読む

Advertisement

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。