“DAIGO仲介で安室奈美恵を口封じ”“デニーに大麻使用歴”… 沖縄知事選に飛び交うデマ情報

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“こっちの勝ちでしょ”

 そして、こうした謀略じみた話は、前出の「安室」話でも出てきていて……。

「現在、広範囲で拡散しているのは、こんな話です。安室がラストライブで沈黙したのには理由がある。実は、自民党の竹下亘・総務会長が、親族であるタレントのDAIGOの仲介で、安室と面談した……」(同)

 何やら信じがたい話であるが、続きがある。

「その席で、竹下さんは、“国民栄誉賞授賞”の可能性をちらつかせて、安室に沈黙を迫ったというのです。こうした話が、沖縄だけでなく、永田町でも一気に広まった。出所不明、何の根拠もありませんが、実際に安室がライブで何もしゃべらなかったことから、“やっぱり本当だったんだ”とさらに拡散していっているんです」(同)

 裏を返せば、これによって自民党は、権力を使って歌姫の口を塞いだ、と負のレッテルを貼られかねない。これもまた、選挙戦だから出てくる“特殊な”言論で、安倍自民に対するネガティブ・キャンペーンと見た方が自然だろうし、実際、竹下氏周辺に聞いても、

「面談はありえない」

 と一笑に付すのである。

「菅官房長官は、最近の追い上げぶりにご満悦で、“こっちの勝ちでしょ”と余裕を見せていますが……」

 と、さる全国紙の政治部デスクが言う。

「まだまだ勝敗はわからない。与党側が負ければ、成功体験を基に、今は足並みが乱れている野党が結集し、来年夏の参院選に挑んでくるかもしれません。野党はそれをテコに政権を倒したい。進次郎もあと数回は沖縄入りしますし、9月30日の投開票まで、選挙戦がより激化していくのは必至です」

 さすれば、これまでの謀略戦ですら、まだまだ序の口だったということなのか。

“妖怪”が南の島を徘徊し、人々を惑わせ続ける――。

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

特集「妖怪が南の島を徘徊している! 『沖縄知事選』謀略カードは『安室奈美恵』」より

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