「樹木希林さん」遺作は来年公開「エリカ38」 自ら主演に浅田美代子を起用した理由

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浅田とはデビューからの付き合い

 なぜ自身が企画した作品の主役に浅田を起用したのだろう。

「昔から可愛がっていたし、撮影の時には浅田さんが希林さんを病院に送って行ったりもしていたようです。希林さんは彼女に演技を開眼させたい、とも言っていましたね。希林さんの役は、彼女の母親役なんです」

 希林さんと浅田との付き合いは、浅田がデビューした1973年のドラマ「時間ですよ」(TBS系)以来となる。

「今年5月に放送された『ぴったんこカン・カン』(TBS系)で、本人たちが語っていましたが、本当に親子のような仲でしたね」(芸能記者)

 その放送を再現してみよう。希林邸を訪れた安住紳一郎アナ(45)に、「是非見せたい物件がある」と希林さんに連れられて行ったのが、浅田の暮らす豪華マンションだった。

浅田:ばぁば(希林さん)が真剣に一緒にいろんな不動産探しに行って、それで私がなかなか決まらなくて、あっちこっち見に行き、ここがたまたま空いたのを知って……。

希林:建てている時から知ってたの。でもすごい金額だったのね。それが半額になってたから「これ買ったほうがいい」って。

浅田:「買いなさい!」って。でも、その後押しがなければ、私は別に子供もいないし、ずっと賃貸でもいいと思ってたの。すると一言ね「美代ちゅわん、今はいいわよぉ。60歳過ぎたら、どっこも貸してくれなくなるのよ、わかる?」って、確かにそうかもしれないと思って。

 支払いは長期ローンを組んだが……。

浅田:毎年、年末になると「美代ちゃん、この間、CM(に出演)してたわね。アレ(ギャラ)入ったの?」って言うから、エ、エエ? 「入ったよね、入ったでしょ! 100万円でもいいから返しなさい!」「借りたものは早く返しなさい!」と。

希林:完済した時には、銀行のカウンターで写真撮って、“完済お祝い”って書いて渡したの。

浅田:一緒に行ってくれてね。

希林:行かないとね。返したんだか、返してないんだか、分からない。誤魔化すから。

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