沖縄県知事選の争点「辺野古」に出現した「小沢一郎」の巨大別荘 基地移転なら大儲け

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 間もなく告示を迎える沖縄県知事選の争点となっているのが、普天間基地の名護市辺野古への移設である。いま、沖縄で最も注目を集めるその地の近隣には、ハリウッドスターのような豪邸が。家主は、あの小沢一郎・自由党代表(76)だ。

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 小沢氏の別荘は、辺野古からわずか9キロの宜野座村に建つ。プールもある敷地の面積は約5000平方メートル、建物は約140平方メートル。完成が2013年と明かすのは、宜野座村の関係者だ。

「当時はまだ芝が育つ前で、今ほど美しくなかった」

 現在は芝が見事に茂っているから、ようやく完成と言えるようになったということか。この関係者によれば、小沢氏は村内にある病院の当時の理事長を通じて土地を購入したという。購入価格は5000万円、建物の工事費は7000万円と言われる。すなわち、1億2000万円ほどで豪邸を建てた、ということになる。

 評論家で『沖縄の不都合な真実』の共著者・篠原章氏は、基地移転によって土地価格が上がると分析する。

「今の辺野古は人口が2000人弱の過疎地ですが、基地が移転すれば、新たにそこに2000人ほどの米兵が来ると見られています」

 人が増えるとなれば店が増え地元が活性化、さらに人が増えて地価も上がる……というカラクリだ。米軍も大佐クラスになれば豪邸を借りるケースがあることから、「小沢さんは、それを見越して、投機目的で買ったのでは」(先の関係者)との見方がある。

 一方で、小沢氏は、このたびの沖縄県知事選で“移設反対”の立場をとる玉城デニー氏(58)を支持する身だ。移設を見越しての別荘とは一見矛盾するように見えるが、

「法的には決着がついている。揉めても最後は辺野古移設が完了する」(政治ジャーナリストの山村明義氏)

 もちろん小沢氏もそれは織り込み済みのはずで、したたかな対応をしているというワケだ。もっとも、移設問題にまつわる情報を得られる立場の国会議員が、米軍基地に近い土地を買うことについて、

「政治家としての資質を問われかねない行為だと思います」(政治アナリストの伊藤惇夫氏)

 との声もある。9月12日発売の週刊新潮では、詳細を紹介するグラビアと併せ、“小沢氏の別荘問題”を詳しく報じる。

週刊新潮 2018年9月20日号掲載

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