荒れ野の古里に花を咲かせた「飯舘村」の「帰還農家」

社会Foresight 2018年9月7日掲載

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 除染土の仮置き場が居座り、夏草が伸びた農地には耕す人の姿もない。東京電力福島第1原子力発電所事故の避難指示解除から、まもなく7年半の福島県相馬郡飯舘村の比曽地区に、鮮やかな高原の花々がよみがえった。今年、8年ぶりに栽培を再開した菅野啓一さん(63)のビニールハウスだ。避難中も自宅に通って除染実験に取り組み、「住民が協力すれば復興できる」と訴えたが、帰還した仲間はわずか。それでも、約230年前の天明の飢饉で荒廃した古里を現在に重ね、「先人の苦労を思えば頑張れる」と言う。...

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