“女・明石家さんま”と呼ばれる「アンミカ」 ライバルにはない“上品さ”が人気

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

 呑み込まれそうなデカい口で大阪のおばちゃん丸出し、関西弁でしゃべり倒す安美佳(アンミカ:AHN MIKA(46))。パリコレにも出たモデルながら、バラエティで大活躍――。彼女の魅力はいったいどこにあるのか。

 ***

 とある放送作家はアンミカをこう評する。

「とにかく彼女は喋らせたら止まらない。だから、ついた渾名が“女・明石家さんま”。実際、あの関西弁のプレゼントークが上手すぎて、仕事は激増しています。そのノリも、さんまさんや、ダウンタウンさんはじめ、色々なMCに好かれていますよ。セレブなのに気取っていないところが彼女の強みですね。ドラマでも、何かアクセントをつけたい時のキャスティングに、彼女の名前が挙がるそうです。本人は積極的にドラマや映画をやるつもりはないそうですが、オファーはかなりありそうです。ライバルとしてはLiLiCoさん(47)やRIKACOさん(52)という声もありますが、彼女たちにはない品のよさがありますし、本人も『もっともっとバラエティに出たい!』と言っています。旦那さんも応援してるみたいですよ」
 
 確かによく出ている。昼は情報番組「バイキング」(フジテレビ系)や「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)のコメンテーター、夜は「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)や「くりぃむクイズ ミラクル9」(テレビ朝日系)といったバラエティ、そして深夜ともなると「日テレポシュレ」(日本テレビ系)などの通販番組――。

 さらにジュエリーやファッションデザイナーであり、化粧品のプロデュースもしており、通販チャンネルQVCでは自ら、立て板に水の商品説明まで行っている。夫のセオドール・ミラー氏(47)はユダヤ系アメリカ人。電通出身で日本ゲートウェイ、ライブドアを経て、イベントプロデュースなどを手がけるエンパイアエンターテイメントジャパンの日本代表に就任し、グーグルやJPモルガン、マイクロソフトなどを顧客に持つ。その妻アンミカは働く必要などないセレブなのである。ちなみに彼の兄は「カポーティ」や「マネーボール」で知られるハリウッドの映画監督ベネット・ミラー――。LiLiCoやRIKACOにはない品のよさはこの辺りかたくるようだが、実は若い頃は苦労したようだ。

 芸能記者は言う。

「彼女は大阪市生野区・阿倍野区育ちですが、韓国人の両親の元に済州島で生まれ、その後、家族で来日した在日1世。様々なところで語られていますが、実家はラーメン屋を営み、5人兄弟(姉妹)の3番目。子供の頃は相当に貧しかったといいます。おまけに3歳の頃に階段から転げ落ちて、口を切るケガを負って、笑うと唇が引きつるようになってしまった。それでいじめられ、相当なコンプレックスだったそうです」

 今では想像できないが……。

「それを救ったのがお母さんで、『女の子は顔に欠点があっても仕草が綺麗だと綺麗に見える』と言い聞かせたそうです。また毎日、母娘でにっこり笑うリハビリを続けたおかげで、今のように笑えるようになったといいます。そのお母さんに『お前は手足が長いからモデルになれる』と言われてモデルを目指したと」(同)

 彼女の公式ページによると、現在、身長171センチ、B85、W60、H89、さすがモデルという体型だ。だが、当初はモデル事務所の採用にも落ち続けたていたとか。

「欠員の補充でようやく採用されたそうです。それで専門学校生のファッションショーを見学に行っていたところ、ドイツ人カメラマンに撮影を乞われ、竹藪で撮ったその写真が英国の雑誌『I・D』に掲載されたことがきっかけで、1993年からパリコレには6回出演。矢沢永吉のPVに出演したり、ユニクロなどのCMにも出演しました。もちろん、その頃はしゃべるモデルではありませんでしたが」(同)

 それが04年にNHK大阪のトーク番組「4時です 上方倶楽部」のキャスターに抜擢されたことで、彼女の今の魅力が開花する。関西で、MC、レポーターとして活躍の場を広げていった。

「韓国の血を引きながら、自分のルーツが分からないからと1年間、韓国に留学したり、行動派でもある。大阪観光大使(初代)と韓国観光名誉広報大使を務められる人は他にいないでしょう。そのため、日韓の橋渡しになるという自負があるそうなんです。講演なども積極的に行っています。そうした人気もセレブだから品がよく見えるわけではなく、彼女自身の鍛え方がにじみ出た結果、品がよく見えるのかもしれません」(同)

 ただの大阪のセレブおばちゃんではないようだ――。

週刊新潮WEB取材班

2018年7月23日掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。