幸福の科学「大川隆法」総裁 死刑執行後に「麻原彰晃」の霊を呼び出す

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仮谷さん拉致事件の“怨み”

 先の朝日新聞は、大川総裁についてこう書く。

〈大川氏については、品川区にある住居周辺を撮影したビデオテープが見つかっている。陸上自衛隊幹部宅に電話盗聴器を仕掛けたとして起訴された後、他人名義で品川区のアパートを借りたとして再逮捕された林武被告(27)が、警視庁の調べに「井上(被告)から大川氏の身辺を調べるよう指示され、アパートを借りた」と供述しているという〉

 〈井上〉とは、今回、死刑が執行された7人の1人、井上嘉浩を指す。

「95年2月にオウムが起こした『仮谷さん拉致殺害事件』で“怨み”を買っていましたから、大川総裁は本当に危なかったかも。教団から逃げ出した妹を匿った仮谷清志さんが拉致され殺害されたこの事件では、第一通報者が幸福の信者だった。近所で信者の引越しがあり、別の信者が手伝っていてたまたま目撃……ということらしいですけど」(前出・ジャーナリスト)

 以上がオウムと幸福の因縁の歴史だが、さて8日の霊言で大川総裁が呼び寄せた麻原の霊は、何を語ったのか。

坂本弁護士の霊が…

「霊言の映像は約2時間。大川総裁と弟子、そして3人の幹部職員が登場するものです」

 とは、実際に教団施設で「麻原彰晃の霊言-無間地獄への道-」を見た人物の証言。以下「参拝者」とするこの人物は、幸福信者ではないが興味本位で教団施設を訪れ、映像を見せてもらったという。

「ウソか誠か、獄中の麻原は“精神錯乱”状態にあったといわれていますが、映像冒頭で『狂人を装っていた』と断言されていたことに驚きました。『霊となった今は、しっかりと話せる』そう。今回の霊言の目的は、戦後最大のテロ事件を起こした宗教団体の、宗教的なケジメをつけるため、だそうです」(参拝者)

 映像の前半は、まだ麻原の霊を呼び寄せていない状態の、大川総裁の語りから始まる。その日、「なぜか天界の様子がおかしい」と感じていたところ、死刑の執行を知ったという。

「『89年の坂本弁護士一家殺害事件がオウムの犯行と分かっていないうちから、坂本弁護士の霊が私のもとへやって来て“オウム信者に布団でスマキにされて運び出され殺された”と教えてくれた』とか、そんな思い出話をしていました。90年代前半については『宗教ブームみたいになっちゃって、テレ朝の田原総一朗さんの番組はオウムとウチをよくぶつけた』『理系的には向こうが勝っていたね。こっちは紙芝居で教義などを説明していたけど、あっちはビデオ映像だったもの』とのこと。『私と麻原の写真を並べられて、麻原は“土つき大根”、大川は“シティーボーイ”“都会派”なんて言われた』とか、そんな話もありました」(同・参拝者)

 このほか、「ウチのほうが人気あったからオウムは嫉妬していた。『オウム真理教撲滅作戦!』なんて本を売り出したけれど、あんなにコワい集団だと知ってたら、もっと大人しくしていた」と語っていた大川総裁は、ときおり笑みさえ浮かべていた。その表情が一変したのは、麻原の霊が降りてから。

「『今もオウムの後継団体は3つある。この霊言が“キリスト復活”のように彼らに受け取られるリスクはありますが』と断ったうえで、『麻原彰晃の霊よ――』と呼び出しました」(同・参拝者)

 視覚に障害を持っていたとされる麻原、その霊を身に宿した大川総裁の姿は、目を閉じていたという。

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