資金集めの駒にされる「藤井聡太」七段 “名古屋将棋会館”新設構想

国内週刊新潮 2018年7月5日号掲載

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 注目が集まれば、それにあやからんとする者が現れるのは世の常。快進撃の藤井聡太七段(15)のお膝元、名古屋も例外ではない。早速、前のめりの政治家たちは、「名古屋将棋会館」新設構想をぶち上げ……。棋界の宝が資金集めの駒になりかねない?

 その計画が明かされたのは、5月下旬。愛知県知事と名古屋市長のそれぞれの記者会見で飛び出した。

「名古屋にあっても不釣り合いではないと思う。県としても取り組みたい」

 と大村知事が語れば、もう一人の名古屋の顔、河村市長はさらに踏み込んで、

「藤井さんも高校は名古屋だが、東京に行ってしまうといかん。ビックリするようなところを交渉中。名古屋城の近くがええんじゃないですか」

 などと大風呂敷を広げたのである。

 将棋会館は、プロの対局や将棋教室などを開催しているが、現在は東京と大阪の2カ所のみ。囲碁の東京、大阪、名古屋の3拠点体制からすれば、藤井フィーバーの風が吹く今、政治家が名古屋に将棋会館を建てたがるのもよく分かる。

 地元記者が言う。

「市長たちは会館を建てて、自分らの人気に繋げたいのでしょう。計画では市内に残る元区役所の建物を貸すという話です。市長たちも寄付金集めに協力しますが、藤井君が前面に出ることになる」

 様々なイベント等に引っ張り出され、対局に影響が出かねないというわけだ。

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