「原発事故」風評をバネに「日本一の醤油」を造り続ける福島「老舗醸造元」山形屋商店(下) 

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 福島への応援ムードが一気にしぼんだのは、東日本大震災の翌2012年。きっかけは、当時の野田佳彦首相がその前年の12月16日に行った福島第1原発の「収束宣言」だった。

「原子炉が冷温停止状態に達し、発電所の事故そのものは収束に至ったと確認された」と言うものの、「炉心や燃料を完全制御できていることを確信できる根拠はなく、宣言は早計ではないか」(桜井勝延南相馬市長・当時)、「事故発生以来、国や東京電力の情報開示には不信感があり、まともに受け止められない」(馬場有浪江町長・同)などと被災地の首長から非難が殺到。...

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