日大アメフト部を「洗脳」した内田監督、ついに“永久追放” 試合中の選手に「殴り合い」命じる
この度の悪質プレーについて、会見に立った日大の宮川泰介選手は、井上奨前コーチ、そして内田正人前監督からの指示があったと語った。とはいえ、正常な判断能力があれば、いくら命じられても、ルール無視の危険行為はせずに済んだはず――。背景には、内田前監督による“洗脳”指導があった。
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日大アメフト部のあるOBは、格下チームとの試合でのこんなエピソードを打ち明ける。
「前半が終了した時点で同点だったんですよ。監督はハーフタイムに主だった選手をロッカールームに呼び、“お前ら自分たちで殴り合え”と言ったんです。マジかぁと思いましたが、仕方なく両隣の選手を殴る。当然、思い切り殴れるわけないじゃないですか。それを見て監督は、“もっと思い切りやれ”と……」
選手たちに活を入れるためだったのだろう、とOBは振り返るが、仮に殴り合いでケガでもすれば、プレーに支障が出ることはいうまでもない。このOBは、ムチャな命令に疑問を抱くだけの“余裕”があったが、それがなかったのが宮川選手だったといえる。
実際、“内田流指導術”を知る別のOBも「それだけ精神的に追い込まれていたということだと思います」との見解を示すし、精神科医の片田珠美氏も、
「ある種の洗脳状態にあったと思います。洗脳というのは、弱みを握られていると非常にかかりやすい。実際、宮川選手は“言うことを聞かなければ試合に出られない”という状態にあり、結果、内田監督は彼を支配していたと言えるでしょう」
ひとつのプレーから明るみに出た、日大アメフト部、そして大学全体の闇。5月31日発売の週刊新潮では、宮川選手も口にしなかった「黒幕コーチ」の存在、井上前コーチの実家と日大との密な繋がり等も含め、7頁の特集で本件を報じている。