塾選びは「志望校を決めてから」単科塾も視野に――絶対に失敗しない「塾選び」と「親の関わり方」

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成功者のノウハウを盗め

 親のスタンスとしては、東大理科III類に子供4人を合格させた佐藤亮子ママのように、「あなたがかわいくて仕方ないから、学力も伸びてほしい」という姿勢は大切だ。彼女は、自分で勉強法や参考書を研究しているのがすごい。

 もちろん彼女のやり方は真似できるものではないが、努力や素質が受験の勝敗を分ける、という考えは改めよう。スポーツはやり方を学んでから練習する。実は勉強も同様で、勉強法を研究すべきなのだ。私の通信教育では宿題として出した市販の参考書を使って、富山中部高校から東大理IIIにトップで入った生徒がいた。勉強法の勝利といえる。

 子供の自己流ではなかなかうまくいかないからこそ、親が研究し、アドバイスすることも重要だ。私の『新・受験勉強入門』(ブックマン社)でもいいし、ほかの合格体験記などでもいい。成功者のノウハウを親も理解しておきたい。それをせず、ただ塾に入れるだけの親が多いが、それでは高い授業料の元はとれない。

和田秀樹(わだ・ひでき) 精神科医。1960年大阪生まれ。私立灘中高を経て東京大学医学部卒。精神科医として「和田秀樹こころと体のクリニック」院長を務める傍ら、受験アドバイザーや教育評論家としても精力的に活動。通信教育「緑鐵受験指導ゼミナール」も主宰。『新・受験勉強入門』『受験学力』など著書多数。

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

特別読物「子供を東大に入れた家庭に学ぶ 絶対に失敗しない『塾選び』と『親の関わり方』」――和田秀樹(精神科医)より

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