金本位制の崩壊と管理通貨制度への移行

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 第1次世界大戦の勃発で、各国とも金本位制を一時中止し、管理通貨制度に移行した。戦争によって増大した対外支払のために、金を政府に集中させることが必要になったからである。

 また、戦禍のため、世界最大の為替決済市場であったロンドンが活動を停止したこと、各国間での為替手形の輸送が途絶したことなども影響した。

 ただし、これはあくまでも一時的な措置で、戦争が終われば解除されるはずのものであった。

 事実、アメリカは大戦終了直後の1919年に金輸出を再開し、金本位制に復帰した。...

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