コインチェック580億円事件が急展開、事情聴取された“怪しい日本人”

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 大泥棒の一味なのか、それとも……。仮想通貨の盗難事件が急展開していた。日本人の男が、盗られたはずの通貨の一部を手にしていたというのである。しかも、その取引の行われた場所は、ネット空間に広がる最も危険なエリアだった。

 国内2位の仮想通貨取引所「コインチェック」から、約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が不正に引き出されたのは、1月26日のこと。投資家たちは、さぞ肩を落としたに違いないが、発覚から2週間ほど経ち、警視庁の捜査線上に1人の男の存在が浮上していたのである。

「その男は、犯人が盗んだネムと、自分が持つ『ライトコイン』という別の仮想通貨をネット上で交換していたのです」

 と言うのは、社会部記者。

「盗まれたネムには目印が付いているため、犯人の口座からの動きを追跡調査することが出来ます。その過程で、先週判明したのですが、犯人はネム口座を持っている多数の人物宛に、円換算して数十円や数百円分のネムを送りつけていました」

 その際、“15%オフで、別の通貨と交換しないか”といった日本語で書かれたメッセージとともに、ネット上のアドレスが添付されていたという。

「男は、指定されたサイトに行き、ネット空間で犯人と通貨の交換をしています。金額は1万円に満たないほどですが、取引を行った場所は、“ダークウェブ”と呼ばれる特殊なネット空間でした」(同)

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