石原さとみ「アンナチュラル」の「科捜研の女」化が気になる……冬ドラマ8作品採点
木村拓哉（45）に深田恭子（35）、松本潤（34）、亀梨和也（31）、石原さとみ（31）、芳根京子（20）、広瀬すず（19）……以上、年齢順。新旧取り混ぜ、うち揃った冬ドラマの主役たち。番組スタートからひと月が過ぎて、それぞれの出来不出来も見えてきた。そこでコラムニストの林操氏に、一足早い冬ドラマの総括をしてもらった。
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「99.9－刑事専門弁護士－SEASON Ⅱ」（TBS系）日曜・夜9時
まずは今期、一番よく出来ていると思えるのは「99.9－刑事専門弁護士－SEASON Ⅱ」。定番の「相棒」シリーズ（テレビ朝日系）や「科捜研の女」シリーズ（同前）を除けば、唯一の続編もので、造りは安定しています。視聴率も今のところ15％以上をキープしていてトップ。これは演出、脚本、そしてキャスティングの勝利と言っていいでしょう。
刑事専門の弁護士がさまざまな事件の真相に迫るわけですが、登場人物たちのコミカルなやりとりも魅力。やはり堤幸彦監督（62）の下で助監督などを務めた木村ひさしさん（50）が演出のメインですから、「TRICK（トリック）」（テレビ朝日系）などに見られたように小ネタが満載で見ていて飽きない。それでいて、そういう小ネタがストーリーを妨げることもない。絶妙の味が出ています。
キャスティングは、主演のマツジュン（松本潤）はともかく、香川照之（52）、岸部一徳（71）、ラーメンズの片桐仁（44）、青木崇高（37）など、脇役がいいんですね。え？ マツジュン？ まぁ、元々は香取慎吾向けだったのかなと思わせる変人の役で演じやすいですから、名演とは思いません。
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