惜しまれてトルコへ「アモーレ長友」“ロシア”への道

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 長友佑都(31)がインテルミラノからトルコリーグのガラタサライに移籍した。中田英寿がペルージャに移籍した1998年以来、イタリア・セリエAには誰かしら日本人選手がいたが、21年ぶりに姿を消した。

「ファンの反応は本田圭佑(31)とは対照的でした」

 とイタリア在住のライター・小林真子氏が語る。

「昨年夏に本田がACミランを去った際はファンから“史上最低の10番”など批判が酷かったのですが、長友に対しては、人柄の良さからか、移籍を惜しむ声しか聞かれません」

 長友にとって“アモーレ”は愛妻だが、ファンにとっては長友こそ“アモーレ”だった。もっとも、

「インテルの左サイドバックには、長友を含め4人の選手がひしめいており、最近はベンチを温める機会が増えていました」

 と大手紙サッカー担当記者が解説する。

「ハリルホジッチ監督は昨年秋、欧州リーグでプレーする代表選手たちと個別に話し合い、“所属チームでレギュラーを獲らないと代表でも起用しない”と警告したそうです。本田が代表メンバーから外れましたが、長友とて安穏としていられません」!

 つまり、今回の移籍は、6月に始まるW杯ロシア大会を見据えたものなのだ。

 新天地ガラタサライの公式ツイッターは、「ようこそ」という日本語を添えて、“ラストサムライ・ナガトモ”と題した画像をアップ。トム・クルーズ主演の映画『ラスト サムライ』のポスターのアイコラで、鎧を着た長友が馬に乗り、ガラタサライの旗を掲げている。苦笑を禁じ得ないが、彼らなりの歓迎の意なのだろう。

「トルコの強豪ガラタサライは欧州チャンピオンズリーグの常連。レギュラー獲得は容易ではありませんが、左サイドは手薄で、インテルにいるよりはチャンスがある。2月4日には早速先発デビューしました」(同)

 W杯まであと4カ月。ラストサムライよ、ラストスパートだ

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

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