プロが狙う年利6%! 「インフラファンド」徹底研究

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個別株はより低リスク

 深野氏によると、

「上場している4つのインフラファンドは、買取価格の高い時期に作られた太陽光発電所に投資している。だから、平均利回りで5〜6%台の配当を出せているのです」

 たとえば東証に一番早く上場した(16年6月)「タカラレーベン・インフラ投資法人投資証券」は、大手マンション業者のタカラレーベンが作ったものだ。全国に20件の太陽光発電所を保有し、そのうち5件が1キロワット時あたり40円と最も買取価格が高かった時期の発電所だ。しかも、FITによって、買取価格は20年間固定されている。

 運用を担当する「タカラアセットマネジメント」の高橋衛投資運用部長が言う。

「私たちのインフラファンドが保有している太陽光発電所は、すべてタカラレーベンに貸しています。同社は売電事業を行い、その賃貸料が投資法人に入って来る仕組みになっている。安定して高い配当を出せるのは、この売電事業で稼いだ収益が大きいということです」

 深野氏が言う。

「インフラファンドは上場して日が浅く、まだ、大手の機関投資家が投資していません。株と同じなので値下がりのリスクはありますが、1000万円を投資すれば年間50万〜60万円のリターンがある。上場企業の中から個別株を物色するよりはリスクが低いといえます」

 このインフラファンド、すこし前までは7%台の配当を出していたが、昨年暮れから注目されるようになると、値上がりをはじめている。高利回りで買えるのは今のうちかも知れない。

「磐石の老後」を支えるための一助にしてはいかがだろうか。

週刊新潮 2018年1月25日号掲載

特集「人生の終盤は天国か地獄か 『盤石の老後』を生むお金『五訓』」より

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