“小遣い”なら「iDeCo」、投資を学ぶなら「つみたてNISA」 賢者の選択

ライフ 週刊新潮 2018年1月25日号掲載

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 昨年スタートした「iDeCo(イデコ)」と今年1月から始まった「つみたてNISA(ニーサ)」。この2つの制度は老後の資産形成を目的に作られたものだ。うまく利用するには、何を知っておくべきなのだろうか。

「これは“自分で将来に備えてくださいよ”という政府からのメッセージだと思ってください」

 そう話すのは経済評論家の山崎元氏である。「iDeCo」と、「つみたてNISA」が始まった背景には、年金制度の切羽詰まった事情があると言うのだ。

「公的年金の支給額は実質的に縮小される流れにあります。その代わりに、国がiDeCoや、つみたてNISAといった自助努力の手段を用意しておいたから、自分たちで利用しなさいという意味なのです」

 自助努力を促す代わりに、2つの制度には税制上の特典が用意されている。

 たとえば、昨年1月から始まった「iDeCo」は、自分で積み立てる個人型確定拠出年金だ。民間企業のサラリーマンなら最大で年間27万6000円を積み立てることができる。

 ファイナンシャルプランナーの横川由理氏によると、

「大きな特徴は積み立てた金額がすべて所得控除されるということです。年収にすると600万円ぐらいの方はiDeCoを利用すると、所得税と住民税を合わせて年間8万円以上の節税ができます」

 また「iDeCo」は、利益にも課税されない。投資先には預貯金も選択できるため、銀行預金を「iDeCo」に移すだけで年間数万円の“小遣い”が入ってくることになるのだ。

 難点は、60歳までしか積み立てられないこと。また、企業型の確定拠出年金に入っているサラリーマンの場合、そもそも「iDeCo」の枠がなかったりするので注意してほしい。

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