視聴率20%「GACKT」格付け番組のプロレス的鑑賞法

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虚実皮膜

 ちなみに二者択一の問題を50回連続で偶然当てる確率は、約1100兆分の1という途方もない数字だ。先のテレビ関係者によると、

「誰が勝つか、あらかじめシナリオがあるんですよ。やらせというよりも、バラエティですからね。直接、答えを教えていることはないんでしょうけど、問題の傾向を教えていると聞いたことがあります。例えば、次回は盆栽の問題が出るといったようなことです」

 もちろん、制作サイドは、

「そのような事実はなく、出演者には真剣勝負で挑んでいただいています」(ABC朝日放送広報部)

 と否定をするのだが、上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)は、

「GACKTは、凄い的中率ですが、『芸能人格付けチェック!』は、エンターテインメントですから、やらせだの何だの目くじら立てるのではなく、プロレスのように楽しめばいいんですよ」

 そして、次のように続けるのだ。

「ある意味、虚実皮膜を楽しむ番組です。GACKTが事前にどこまで知っているのか、逆に何も知らずに素でやっているのか、そこも含めて、視聴者が楽しめばいい。昔、TBSの『クイズダービー』で漫画家のはらたいらさんが正解を連発するので、“宇宙人”と呼ばれたんです。“第二のはらたいら”として観るのも面白いでしょう」

 視聴率が獲れる限り、GACKTの連勝は続く?

週刊新潮 2018年1月18日号掲載

ワイド特集「始末に困る人」

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