栗山監督が初めて明かした! 「大谷翔平」謎に包まれた「趣味」「彼女」「クリスマスの夜」

野球週刊新潮 2018年1月4・11日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

外出相手は報告

――2012年のドラフトでは、大谷は早くから「メジャー志望」を宣言。多くの球団が手を引いたものの、ただ一球団、日本ハムが強行指名に出た。そこで出された「二刀流」の提案に、高校3年生の心は大きく動いた。そうした事情もあって、大谷は「メジャー志望」を翻意。その後の活躍は周知の通りだから、選択は正しかったと言えよう。一方で、その私生活はベールに包まれたままだ。

(投手と打者の)2つやるということは、ケアも2倍必要です。練習も2通りやれば、それだけ怪我をするリスクも上がりますよね。二刀流をやる以上は、それだけやらなければいけない。

 だから、僕はもともとルールは大っ嫌いなんですけど、翔平についてはあえて「制限」をもうけることにしました。具体的には、外出する時には、誰と行くのか、ぜんぶ教えろ、と。

 特に北海道は、少し活躍するとすぐにスター扱いされてしまう。つい「ちょっとススキノ行くぞ!」となりがちなんです。でも、遊ぶのは野球をやめてからいくらでも出来ますからね。

 外出相手を全て僕に報告となれば、みんな誘いにくくなる。僕に誰とどこに行っているか把握されているので、相手も翔平に門限を破らせにくくなるんです。

 ただ、事前に報告させただけで「行くな」と言ったことは一度もありません。また途中から、自分が行きたいと思ったものは自由に行きなさい、と任せていました。人から誘われるものは全部言え、というのは最後まで変えませんでしたが。

「論語と算盤」

 でも翔平に心配は要らなかった。翔平は呑まない。「呑めない」のではなく、酒は強いのかもしれませんが、先輩に誘われた時でも、「呑みですか? 呑みなら行きません」と。食事には行っても、酒には付いて行かないんです。

 と言うのは、翔平は毎朝10時にジムに行くことを日課にしている。睡眠時間を逆算すれば、夜遅くまで外に出ている暇はないんです。翔平は呑み会よりトレーニングの方が楽しいんですよ。「呑んでて何が楽しいんすか?」「それだったら練習して野球、かっこよく勝った方がいいじゃないですか」という感じなんです。

 16年のクリスマスのこと。広報から「監督、プレゼントで〜す」とLINEが来て、何かと思ったら、翔平がイブの夜にずーっと1人でバッティング練習をやっている画像。広報は「監督、これが一番嬉しいプレゼントっすよね〜」と。確かにそうでした。そういう日にも上手くなりたいと一生懸命やっている姿が、彼を成り立たせていると思うんですよね。

 その大晦日には紅白歌合戦に(審査員として)出たでしょ。この時も、翔平は依頼が来た時、うちの広報に「大晦日の前と後の練習環境を準備してくれるのなら出ますよ」と言ったんです。年末で寮も閉まってしまうのでジムに行けなくなるから。で、うちの広報も頑張って場所を用意したんですよ。彼にはオフっていう発想がないんですよね。

 趣味ですか? 多分ないですよ。彼の生活を見ていると「野球ほど面白いものはない」と思っているように見えますね。このアーティストが好きとか、このライブだけはとか、そんなのは翔平の世界にはないんじゃないでしょうか。

 ただ、読書は相当していますよ。(花巻東)高校時代の佐々木(洋)監督に言われているみたいです。この前も翔平に「おい、今読んでいる本出せよ」と言ったら、ちゃんと「良いもの」を読んでいました。トレーニングの本や栄養学の本もそうですが、僕がこの間勧めた『論語と算盤』なんかもしっかり読んでいました。

――この大谷に関し、最大の謎が“女性関係”のそれだ。各局の女子アナたちが舌なめずりをして彼を狙っているのは想像に難くなく、誘惑も数多いはずだが、5年間、彼に決定的な恋愛沙汰が報じられたことは、ゼロだった。

 女性? 直接彼から聞いたわけじゃないけど、お父さんと、5年間は彼女は……みたいな約束をしているみたいですね。ご両親の教育を含めて、あのご一家の家族関係というのは素晴らしい。家族の結びつきが人を育てるんだと改めて学ばせてもらいました。

(下)へつづく

独占手記「『栗山監督』が初めて明かした! 『大谷翔平』謎に包まれた『趣味』『彼女』『クリスマスの夜』」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]