診断から30年、みのもんたの「糖尿病」コントロール術 著名人が明かす克服法

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 糖尿病と長く付き合ううち、血糖値が上がりにくい食べ方や、普段から体を動かすことが自然と身についた、と語るのは、みのもんた(73)である。40歳を過ぎた頃に糖尿病と診断されて以来、かれこれ30年以上の付き合いだそうだが、

「野菜スティックが好きなので、食事の前にドレッシングなしでちょっと多めに食べるようにしたりしています。お寿司を食べに行った時は、最初から握りを食べるのではなく、まずはお刺身を作ってもらう。体を動かすのは元々好きでジムに通っていましたし、銀座でハシゴ酒する時も、2軒目の店まで走って移動したりしていたね」

 そう言って笑うみのは一時期、HbA1cが8%を超えていたというが、今では6・5%をキープしているという。

「羊羹をアテに日本酒を飲む、といったことは今もやっていますが、守ることは守って、あとは好きにやればいいんです。糖尿病になると“あれも良くない、これも良くない”というネガティブな発想に陥りがちですが、自分の健康に気を遣う良いきっかけになったと考えるといい。“大らかに”、これが一番です」

 無論、ただ大らかに過ごしているだけではなく、月に1回は血液検査をして、血糖値とHbA1cを測っているからこそ、病気をコントロール出来ているのだ。そうした検査を怠ると、あっと言う間に病気が悪化するのは、(2)で紹介したグレート義太夫のケースを見れば明らかである。最後に、そのグレート義太夫からのメッセージを――。

「糖尿病の人と糖尿病予備軍の人に伝えたいのは、糖尿病を甘く見ないで欲しい、ということ。そして、人工透析になったら面倒くさいよ、ということ。私の場合、糖尿病と診断されてから透析を始めるまで、13年あったわけです。たとえメチャクチャな食生活だったとしても改善できる瞬間は絶対にありました。きちんとコントロールすべきだったと思っています」

 それは、自らの怠慢で病状を悪化させた者にしか語れない、重い言葉だった。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

特集「『糖尿病』1000万人時代! 著名人が明かす『私はこうして国民病を克服した』」より

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