裕次郎の口癖は「共演女優とやらないで…」、松方弘樹に“警戒警報” 芸能界セクハラ白書

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映画に力があった時代の話

 さる映画関係者は、

「もう四半世紀は経つと思うけど、某映画会社の社長と雑談していたら、いまプロデューサーが病気でできないので年下キラーで知られた女優が空いてるから“お前やってこいよ”と言われたことがありました。もちろん僕は行きませんでしたけど、そういう関係だったってことでしょうか」

 そう語りつつ、

「それも映画に力があった時代の話です。いまは女優に頼み込んで出演してもらっているような状況ですから、ハリウッドとはだいぶ違う。むしろいまは、テレビ業界でそういう話をよく聞きます」

 と話す。そこで試みに、女優の神楽坂恵(36)と結婚した映画監督の園子温氏(55)に尋ねると、

「いま、映画界はあまりお金が動かないし、むしろ芸能界じゃないですか。ただ、そうそう、僕が彼女に告白したこともセクハラになりかねないですよね」

 そうおどけてみせたが、とまれ、昔のような“セクハラ”は、華やかなりし日本映画界の灰汁のようなものだったのかもしれない。

(3)へつづく

 ***

週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載

特集「日の本にも芸能界『セクハラ白書』」より

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