伝説のアウトロー「梶原一騎」 遺品に女優の緊縛写真

文芸・マンガ週刊新潮 2016年8月23日号別冊「輝ける20世紀」探訪掲載

 その作家は、心身を極限まで追い詰め、苛烈な勝負の世界に生きるストイックな求道者を能く描いた。時にそれは亡びの美学の追求となる。彼が生み出した主人公は、遠くにいる多くの老若男女(読者)を興奮させ、感涙させた。しかしその一方でこの稀有な天分の持ち主は、実生活でその身に防御の鎧を纏って人を寄せつけず、ペンばかりか“剣”をも懐に忍ばせ、近くにいる人間(家族や知人)を容赦なく傷つけた。もとより遵法意識が希薄で、激烈な感情が爆発すると、法の一線を容易に越える。アウトローと呼ばれた所以だ。

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