“俳優”ベッカムにレッドカード…“犬の方が良かった”の酷評

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 素晴らしい演技! オスカー間違いなし――こう痛烈におちょくられたのは、サッカーの元イングランド代表、デイヴィッド・ベッカムである。

 代表として功成り名を遂げ、アメリカはロサンゼルスでも活躍したベッカム様も42歳になった。美しき妻ヴィクトリアとの間にもうけた3男1女もそれぞれの道を歩んでいる。

「友人でもある映画監督のガイ・リッチーに誘われ、彼の新作にベッカムが出演しているんです。リッチーはあのマドンナとの結婚と離婚で芸能マスコミを賑わした男ですよ」(映画プロデューサー)

 その新作とは、「キング・アーサー」。

 物語の舞台は、中世英国。伝説の王アーサーと円卓の騎士の活躍を描いた、古くから伝承されるケルトの騎士道物語である。主役アーサー王役は、チャーリー・ハナム。ベッカムは騎士役なのだが、リッチー監督はもちろん、

「立派な演技。一緒に仕事ができて光栄」

 とべた褒めだ。

しかし、その90秒の予告編を流した英ITV放送の司会者モーガン氏が放った皮肉が冒頭の“オスカー間違いなし”――。

 ロンドン在住のジャーナリストも苦笑を禁じ得ない。

「17日の公開を待たず、予告編を見ただけで酷評が殺到した。元サッカー・キャプテンに素晴らしい演技を期待していたの?と呆れますけれど。メイクは良いが、声はまるで12歳の男の子、コックニー訛りも酷いし、犬の方が良かったなどと好き放題のコメントが寄せられていました」

 哀れ、ベッカム、レッドカードである。

 プレミア試写後の記者会見で、アーサー王役のハナムが、

「彼ばかりに集中しないで主役の私にも何か聞いてよ。映画の中では私が一番ハンサムなんだから」

 と割って入ったのが御愛嬌といえば御愛嬌。

 日本公開は、6月17日。怖いもの見たさで足をお運びになられては?

週刊新潮 2017年5月25日号掲載

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