84万部突破「うんこ漢字ドリル」の社会的考現学 なぜ子どもは魅かれる?

ライフ週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

 いささか尾籠ながら、かつて我々の糞は農作物の肥料として重用されていた。それが現代の巷で、学習の肥やしになろうとは誰が想像し得たか。その名も『うんこ漢字ドリル』(文響社)なる小学生向けの教材が絶大な人気を博している。一体、何が起きているのか。

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 人を食ったようなタイトルの教材が書店に並び始めたのは、3月下旬のことだった。学年ごとに作られたドリルは、あわせて初版3万6000部。これが瞬く間に話題となり、現在は5刷84万部に達したという。街の書店では、人糞をかたどったポップが躍り、擬人化されたキャラクターまで出現。

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