子ども4人が東大理III合格 佐藤ママが語る“後悔”

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 まさしく〈彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず〉を実践したわけである。4人の子をいずれも大学受験の最難関とされる東大理III(医学部)に合格させた「佐藤ママ」こと佐藤亮子さん。今春から進学塾のアドバイザーに就任したご本人、それでも一抹の後悔があるというのだ。

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『受験は母親が9割』(朝日新聞出版)などの著書がある佐藤さんは、メディアで独自の教育論を展開。〈受験に恋愛は無駄〉と説いたことでも話題となった。

 一家は奈良県在住。3人の男の子はともに名門・灘高の出身で、末っ子の長女も今春、京都の洛南高校から理IIIに現役合格を果たした。中学受験時、4人の子はみな関西の有名進学塾「浜学園」に通い、そうした縁もあって同塾アドバイザーに就いたという。浜学園に聞くと、

「ここ2、3年講演をして頂いており、末のお子さまも無事合格されてお時間もできたかと、今回お願いしました。引き続き講演をお願いする予定ですが、もちろん無報酬というわけにはいきません。年間を通じたアドバイザリー料などについては、まだ決まっていませんが……」

 その講演会は、さっそく4月下旬を皮切りに6月上旬まで12回が予定されている。文字通り「プロ」に転じる佐藤さんに聞くと、

「世の親御さんには、子育てに責任を持つ覚悟を決めれば、細かいことはどうでもいいと伝えたい。例えばママ友との人間関係で悩んでいるお母さんがいれば『そんなもの必要ない』と言います。世間や外野の言うことを気にしていたらキリがない。ママ友や周りの人たちが、お子さんの将来に責任を持てるわけではないのです」

 持ち前の信念を貫きつつも、そこは柔軟に対応するという。

「大上段に構えて教育論を語るつもりはありません。個々のケース次第で何がよいのかは全く異なるので、事前に親御さんから質問を頂き、できる限り具体的にお答えしていくつもりです」

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