「安倍昭恵」と大麻 違法な大麻町おこしに心酔、前科者と“オカルト神社”参拝…

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

■二人の逮捕者と

「私が理事を務める伊勢麻振興協会は、神事や伝統文化のための麻の栽培をめざしていて、昨年、改組を機に、昭恵さんに顧問就任のお願いにあがりました。ところが公邸を訪ねたその日に、Tさんが逮捕されたと報じられた。そんな中での依頼でしたので、昭恵さんは自分のことより麻のことを心配されて、自分が顧問になったら批判されるのではないかと躊躇し、顧問をお願いすると、“私でいいんでしょうか”と」(同)

 結局、逆風もなんのその、すんなりと就任し、行政の呼びかけに逆らい続けることになったのだ。

 昭恵夫人は、昨年7月2日に京都で開かれた第1回世界麻環境フォーラムのパネルディスカッションに参加した際も、T氏が栽培した智頭町の大麻について、

「とってもすごいエネルギーを、とにかく畑に入って感じましたよね」

 などと述べていたが、同じ場で、自身が大麻に関心をもったきっかけについてもこう語っていた。

「麻のことを最初に詳しく教えてくださったのは、江本勝先生という、水に意識を向けることによってその結晶の形が変わることを研究していた先生で、学者の方たちからは、かなり偽物だと言って批判もされていましたけれども、私は本当に意識がモノを変えるということを信じているので。(中略)本来であれば、麻というのはとても波動の高い植物であって、その天と宇宙と人間をつなぐような植物であると」

 江本センセイは「ありがとうと言われた水はきれいな結晶を作る」などと訴え、14年に物故したが、その生前の人脈にN氏がいる。

「縄文エネルギー研究所などを主宰し、麻の実、すなわちヘンプからとった油を燃料とするヘンプカーで全国行脚するなど、大麻の力を説いて回っている人物。04年、窪塚洋介がマンションからダイブする直前、“大麻は地球を救う”などと言って話題になりましたが、当時、窪塚の心の師と呼ばれていたのがN氏でした」(月刊誌の編集者)

 このN氏も13年6月10日、昭恵夫人のフェイスブックに登場していた。この日は昭恵夫人の51歳の誕生日で、同じ誕生日で2歳年下のN氏らと連れだって、千葉県成田市の麻賀多(まかた)神社に参拝していたのだ。

 この神社には特徴がある。日月神示なる予言が降りたとされるのが一つ。もう一つは、その名に「麻」の文字が入り、神紋が大麻であること。そして、N氏は96年5月と11年12月の2回にわたり、大麻取締法違反で逮捕されている。要は、大麻漬けの前科者と一緒に大麻と縁の深い神社を参拝していたわけである。

 総理夫人が、大麻取締法違反による二人の逮捕者と交わっていたとあっては、厚労省も立つ瀬があるまい。ついでに言えば、彼女は高樹沙耶ともハワイでシュノーケリングを教わって以来、フェイスブックを通じて連絡を取りあっていた。

 たしかに、徳がない昭恵夫人は「君子」と呼びづらいけれども、総理夫人たる者、少なくとも君子然として、危うきに近寄らないようにしなければ始まらない。その危うさは到底、“私人のプライベート”で済ませられる話ではない。

 もっとも、今や昭恵夫人も政治部デスクによれば、

「さすがに官邸から、フェイスブックの更新や講演活動の自粛など制限がかけられ、少し弱っている」

 とのことだが、問題は夫の安倍総理だという。

「違法なことは何もないというスタンスなので、周囲が離婚を勧めても、本人にその気はありません。今月最初の土日も、山梨県鳴沢村の別荘に行った総理に昭恵さんが合流し、一緒に中華料理を食べたり、ハンバーガーを食べたりして、気楽なものです」(同)

 現実には、ご夫人は違法なものを推奨しているとしか言いようがないのだが。

特集「『安倍昭恵』と大麻」より

週刊新潮 2017年4月13日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。