“聖地”巡り、「男はつらいよ」も ロケ地ツアーがスタート

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 聖地と言ったって畏(かしこ)まることはない。今や、物語の舞台やモデルにされた場所が“聖地”と呼ばれ、大ブームなのだ。

「君の名は。」では東京都心のみならず飛騨、「この世界の片隅に」なら広島や呉までファンが続々と。

「要はロケ地巡りです。それなら“風の吹くまま、気の向くままってやつだよ”と寅さんが各地に足跡を残した『男はつらいよ』が元祖ですよ」(映画担当記者)

 このブームを逃す手はない。松竹とクラブツーリズムが組み「男はつらいよ」ロケ地ツアーが始まる。第1弾は、「寅さんのふるさと、柴又を訪れる」と題して5月11日に実施。首都圏各地から出発する日帰りバスツアーや、現地で集合解散するツアーと全部で5コースが用意され、旅行代金は8000円からとお手頃である。帝釈天を拝観、寅さん記念館や山田洋次ミュージアムを訪ね、解説を聞きながら地図を片手に食べ歩き。映画の世界にひたる。

「年4回ほどの頻度で、全国のロケ地へのツアーをシリーズ化する意気込みです。ロケ地には知床や沖縄のように雄大な風景の地もあれば、里山が残る昔ながらの日本も。財政難により閉館中ですが、渥美清さんゆかりの品を展示した資料館もあった小諸など、“聖地”は山ほどあります」(同)

 渥美清さんが68歳で旅立ったのは1996年8月。「男はつらいよ」は69年から95年まで48作が作られた。

「柴又はまさに寅さんの聖地なので、映画のシーンとすぐに重なる。でも、他は事前に作品をもう一度観ないとわからないかも」(同)

週刊新潮 2017年3月16日号掲載

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