厚労相も口を挟む「電通過労自殺」国策捜査の消えない違和感

社会週刊新潮 2017年2月16日梅見月増大号掲載

 もはや、一企業に向けられた労働基準法違反の捜査とは思えないほど。電通過労自殺問題は厚労相の大号令によって、「長時間労働=絶対悪」とばかりに、“国策捜査”に発展しかねない様相だ。だが、そこには、どうにも消えない違和感が付き纏うのである。

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 電通の新入社員だった高橋まつりさん(24)が自殺を図ってから、ほぼ1年が経った昨年12月28日。母親の幸美さん(54)による労災申請という“叫び”で明るみに出た事件は、法人としての電通と彼女の上司が書類送検され、社長も引責辞任する事態となった。

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