谷垣グループに“不穏情報” 大将不在で他派閥と合流?

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事故さえなければ……

 果たして、親分への忠義にもとりはしないか。自転車事故から半年、谷垣禎一前幹事長(71)が公に姿を見せない中、子分たちが不穏な動きを見せているのだ。

「実は、谷垣グループが他派閥と合流しようとしているのです」

 と、政治部デスク。

「1月28日、永田町のキャピトル東急で、谷垣グループの佐藤勉衆院議運委員長と岸田派の若手6人の会合があった。すわ合併話か、と取材に走りました」

 いやいや、とそれを打ち消すのは岸田派の議員。

「佐藤さんと親しい木原誠二衆院議員の岸田派復帰を祝う会ですよ。佐藤さんの本命は別にありますから」

 自民党関係者によれば、

「加藤の乱のしこりから、名誉会長である古賀誠さんの目の黒いうちは岸田派とは難しい。そこで、佐藤さんはまず麻生派、山東派と合流しようとしています。事実、グループの棚橋泰文衆院議員が一緒に昨年から会合を重ねている。佐藤さんは“2月にも麻生派と合流できる。谷垣さんを名誉顧問にするプランもある”と周囲に話しています」

 実現すれば、岸田派を抜くどころか、細田派に次ぐ約60人の第二派閥になる。

「谷垣さんの復帰の目途も立たず、佐藤さんも昨夏、国対委員長から外された。今一度、党内でキャスティングボートを握りたいということです」(同)

 だが、

「谷垣さんに近い川崎二郎さんや逢沢一郎さんらは佐藤さんの行動に不満顔。“回復を待って”という思いが強いからです。牽制するように、逢沢さんは、“会話が可能になった”と谷垣さんの病状を明らかにしています」(先のデスク)

 人格者で知られる谷垣氏は、“それぞれが生き残るためなら”と、黙認の構えだが……。

週刊新潮 2017年2月9日号掲載

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