“焼肉芸人”たむけんのプロデュース料トラブル 本人は「裁判所が決めたらいい」

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 芸能人がサイドビジネスで失敗するのは、大抵がドンブリ勘定だからである。ところが、「たむけん」ことお笑い芸人のたむらけんじ(43)は、焼肉屋のほか、カレー屋にカフェまで手掛けるやり手実業家だ。だが、あまりに手を広げ過ぎたのか、プロデュース料を巡ってトラブルになっている。

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いざプロデュース料の話になったら、田村さんは“飲み過ぎた”といって打ち合わせをドタキャンしてきたのです。

 昨年の10月、奈良市内にカフェ「nagood」がオープンした。「炭火焼肉たむら」を経営するたむけんが、新しく手掛けた店である。

「店は、兵庫県・西宮市のイタリアンレストランがプロデュースしており、オープン当初からお客で賑わっています」(店の関係者)

 ところが、当の西宮市のレストランが、たむけんに対して怒り心頭だという。何があったのか。レストランのオーナーが言う。

「そもそもの発端は昨年のことでした。田村さん(たむけん)の焼肉屋で働いている女性が娘と同級生で、うちの料理をとても気に入ってくれていたのです」

 店の評判がたむけんにも伝わったのだろう。8月に入るとプロデュースの話が持ち込まれる。たむけん本人もやって来て交渉になった。プロデュースの中身とは、料理のレシピを教え、シェフ自らも出向いて作り方を指導するというもの。

「向こうが飲食店経営に明るいだろうとは思っていました。田村さんは“こちらのシェフの給料が分からないので金額の話はいま出来ませんが”と話していたので、シェフの給料から料金を算出することは分かっていると思っていました。それもあって契約書は作りませんでしたが、正式な仕事として引き受けることにしたのです」(同)

■ドタキャン

 このオーナーの店のシェフはイタリアで修業し三ツ星店でも働いたベテランである。そのシェフが休みごとに兵庫県から奈良に通い、スタッフに料理の作り方を教えた。店に行けない日はネットで連絡を取り合い、レシピやノウハウを伝えたという。

「お店の味をきちんと伝えたかったので、徹底的に教え込みました。結局、10月のオープン後も手伝うために、しばらくシェフが奈良に通うことになったのです」(同)

 ところが、開店してまもなくトラブルが持ち上がる。

「いざプロデュース料の話になったら、田村さんは“飲み過ぎた”といって打ち合わせをドタキャンしてきたのです。それでもシェフの給料をもとに約130万円を請求しました。ところが、田村さん側が示したのは30万~40万円でした。労力や提供したノウハウを考えるとあり得ない金額です。それで抗議すると、今度は分割払いで100万円と言ってきた。あまりにバカにしたやり方なので断ったら次は内容証明を送り付けてきた」(同)

 向こうが弁護士を出してくるのなら法廷で決着をつけるしかないとオーナーは怒るのだが、これに対して、たむけんはどう答えるのか。

「今回勉強になったと思うのは、間に入った友達に甘えてしまってて、最初に“この金額でお願いします”って言えなかった。親しければ親しいほどこういうことはやったらあかんなと。でも、支払いに関しては、これは無理やと思ってキツメの内容証明を送ったんです。どれが正しいのかは裁判所が決めたらいいと思っています。それが130万以上であってもちゃんと従います。今も俺、間違ってないと思っていますよ」

 さて、法廷に持ち込まれたら、どっちに軍配が上がるのだろうか。

「ワイド特集 身から出たサビ」より

週刊新潮 2016年6月23日号掲載

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