子供3人をスタンフォードに入れた「アグネス・チャン」の教育法

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

■ハーバードも合格

 ご本人に代わって夫の金子力氏が言う。

「彼女はほとんど毎日のように仕事が入っていましたが、プライベートをすべて削って子供たちの教育に費やしました。美容院でも洗髪を断って余った20分を子供のために使うほどでした。とにかく一番大事なのは幼児教育。8歳までに脳の回路が作られるからです。彼女はカナダのトロント大学で児童心理学、スタンフォードで教育学を学んでいますが、それを子供たちに実践したのです。それは、3歳までに様々な体験をさせ、6歳までに社会参加が出来るようにし、8歳までにIQを高める訓練をする。そうすれば勉強が苦にならなくなるのです」

 子供は早く寝るのが普通だが、アグネスは夜11時まで絵本を読み聞かせたという。

 早くからスタンフォードに狙いを定めていたこともあって、英語の環境も徹底した。英語の歌を常に流し、単語を覚えるおもちゃを与えた。幼稚園と小中学校はインターナショナルスクール。子供たちが歩いて通えるように引っ越しもした。もちろん、高校はアメリカの寄宿制の学校である。

 かくて目出度く3人のスタンフォード合格となったわけだが、寄付金やアグネスが大学のOGということも役に立ったのだろうか。

「それはまったくない。長男はハーバードも合格してます。次男はスタンフォードだけに絞り、三男は先に合格通知が来たので併願校は途中で受験をやめました」(金子氏)

 もちろん、アグネスが稼いだ講演料などが、そこまでの“お受験生活”を支えたのは想像に難くない。普通の家庭に真似できないことだけは確かだ。

「ワイド特集 さまざまの事おもひ出す桜かな」より

週刊新潮 2016年3月31日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。