ロイターが暴いた「プーチン家の姉妹」

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 資産400億ドルは約4兆8000億円か――などと換算してもピンと来るはずもない。「フォーブス」世界長者番付なら10位前後、スカイツリーが74本建つと言われたとて同じこと。

 実は総資産額600億ドルだとも700億ドルだとも噂され、「影の大富豪世界一」と囁かれるプーチン・ロシア大統領。その巨大な力の恩恵に娘二人も与っていると10日、ロイターが報じた。

「長女マリヤ(30)も次女エカテリーナ(29)も国家機密並みの扱いで、謎に包まれていました。現在二人はそれぞれ配偶者の姓を名乗っているようですが、クレムリンは報道内容について肯定も否定もしていません」(国際部記者)

 ロシアに詳しいある国際ジャーナリストは言う。

「長女は昨年、ウクライナの親露派勢力がマレーシア機を撃墜した事件の際に、話題となりました。オランダ人の恋人とハーグ郊外の豪華マンションで暮らしていることが、犠牲者を多数出したオランダ国民の反感を買ったのです。“追放すべし”とまで言われました」

 生化学者としてキャリアを積んでいるとされるが、

「オランダを退去後、父親の力でロシア最大の国営天然ガス企業の重役に納まった夫と優雅に暮らしているようです」(同)

 次女はさらに華麗だ。

「大学で歴史と日本語を学んだ次女は、モスクワ大学関連機関のトップに名を連ねています。かつて韓国の外交官との交際が報じられましたが、配偶者はプーチンの盟友である実業家の息子。フランスに超高級別荘を所有し、資産は20億ドル(約2400億円)に上ると今回報じられました」(同)

〈プーチン王国〉の継承は順調に進んでいるかに見える。しかし、国際問題研究家の瀧澤一郎氏は言う。

「富や権力が集中するのは帝政時代から変わらぬロシアの悪弊。ただ、国際的に孤立し、国内経済も最悪な現在、プーチンの次、という声も足元で囁かれつつあります。プーチンがいつまで君臨していられるか」

 高い場所ほど大きな荷物は不安定。支えるハシゴがぐらつけば高転びは必至だ。

週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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