2兆円の制裁金では済まない「VW」大爆発のクライシス

企業・業界週刊新潮 2015年10月8日号掲載

 巷間流布しているイメージと違いすぎるから衝撃も一入(ひとしお)である。まじめな自動車造りの象徴と目されてきたフォルクスワーゲン(VW)の、あからさまな不正。アメリカだけで2兆円超の制裁金を科されそうだが、大爆発の余波は、その程度では到底すまないという。

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 VW製の自動車について書かれた過去の記事を繙(ひもと)くと、3つの形容がやたらと目立つ。「まじめ」で「質実剛健」で「信頼性」が高いというのだ。

 9月28日に発売されたドイツの週刊誌「シュピーゲル」の表紙は、そんなVWの象徴たる黄色い「ビートル」で飾られていたが、しかし、ただならぬ雰囲気なのである。

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