NHKでも紹介された「安保法案賛成デモ」美女軍団の正体

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 まさか官邸から文句を言われないように、なんて考えたわけでもないだろうけど……。さすが、NHKは、安保関連法案に関する報道に際してもバランス重視である。法案の採決が近くなって、賛成派の街頭演説を紹介した。しかも、街宣車に乗っているのは美人の女性が4名。彼女たちは一体、何者か。

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兵どもが夢の跡

 彼女たちが集会を開いたのは9月12日のこと。NHKは、翌日のニュースで、

〈集会は法案に賛成する人たちで作るグループがツイッターなどで呼びかけ開いたもので、新宿駅前には主催者の発表でおよそ200人が集まりました〉

 と紹介した。集会では、「YES!安保法案」と書かれたうちわなどを手にする人や、日の丸を掲げる人の姿も見られたという。「安保関連法に反対するママの会」は知られているが、彼女たちは「守ろうニッポン!!」(通称・まもにち)という団体のメンバーなのだ。

「発起人は、今年40歳になるごく普通のOLです。12日も私と一緒に街宣を盛り上げてくれました」

 と説明するのは、広報担当の橘紅葉さん。

「反対派がメディアで取り上げられる中、賛成派もいるのにと思ったのが、会を作るきっかけ。それから、彼女が友達を集め始めたのです。コアメンバーは12名。私自身は、小学生の娘を持つ母親です。政治や歴史に関するブログも書いています」

 ネット上では、幸福の科学や生長の家と関係があるのではないかと囁かれているが、全く関係ないとか。

 ある公安関係者も、

「民主党政権時、尖閣諸島を巡る問題、長引くデフレ不況などを受け、民主党本部前で座り込みの抗議活動を行う人たちが現れた。その人たちも、『まもにち』に入っているようだが、背後に特定の政党や宗教団体はいない。ごく普通の人たちの集まりと見ています」

 発起人の女性の素性は今のところ明かせないという。

「12日の街宣が終わってから、恐らく反対派の方だと思うんですが、メンバーが後をつけられたそうです。何か起きた場合は、誰も責任を取れませんからね」(橘さん)

 最後に「反対するママの会」については、

「ママの会には、中核派の人がいたりしますよね。そういう人が一般メディアで紹介されていることには驚きます。ママの会の人も私たちも、子供を大切に思う気持ちは一緒。また、今回活動してみて、リスクが伴うこともわかりました。ですから、彼女たちの全てを否定するつもりはありません」(同)

 さて、今後、サイレントマジョリティを盛り上げる活動となるか。

【特集】「狂躁『安保法制』の後遺症」より

週刊新潮 2015年10月1日号掲載

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