憲法の「常識」を揺さぶる/『平和憲法の深層』

社会

 本書の著者・古関彰一は、昭和天皇崩御の年に『新憲法の誕生』(現在は加筆されて『日本国憲法の誕生』)で吉野作造賞を受賞している。その憲法学の大家が、古稀を過ぎて、憲法成立過程の文献を改めて読み直し、自身の過去の業績も含めて再検討し、憲法の「常識」を揺さぶっている。刺激的で若々しい本である。

 著者の立場は、自民党の改正草案に唖然とする護憲派だが、自分の「立場」から議論を出発させていない。テレビや新聞でよく見かける、憲法を「不磨の大典」視する紋切型からは程遠い。

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