府中キャバクラで下着に千円札を突っ込む「見栄晴」の遊び方に品がない

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 芸能人の夜遊びにいちいち口を挟むのは野暮というもの。少々、ハメを外したところで、それが芸の肥やしになるのなら結構なハナシだし、周囲も笑って許すだろう。だが、そんなことは百も承知の夜の蝶たちが、“アイツだけは無理”と口を揃えるタレントもいる。そんな声が漏れ伝わってしまうのも見栄晴(48)らしさか……。

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 欽ちゃんファミリーの一員としてデビューしてから早30年余りが経ち、芸能界での活躍をめっきり聞かなくなった見栄晴。だが、彼の地元である東京・府中駅周辺の歓楽街では、今もその名を轟かせていた。

「まぁ、確かに有名人ではありますね。ただのエロ親父として、ですけど」

 そう切り捨てるのは20代前半のキャバクラ嬢だ。

「私が大好きだった昼ドラ『大好き!五つ子』で、見栄晴さんは子供想いの優しい警察官役を演じてました。だから、最初に場内指名された時は興味津々でしたよ。それなのに、“今日のパンツは何色?”ですからね。しかも、“おひねりだよ”って言いながらスカートの中に手を突っ込んで、お札を下着に挟もうとするんです」

 もし、勝新太郎が銀座で同じことをしていたら、伝説として語り継がれたかもしれない。だが……、別のキャバ嬢が続けるには、

「お札と言っても千円札なんで、桁がひとつ違うだろって。あと、“5万円でひと晩どう?”って誘われたこともあります。やんわり断ったら“それじゃ、4万円でどうかな?”。わざと値切って笑いを取ろうとしたのかもしれませんけど、もっと見栄を張れよって感じ。他の女のコも誘われてますが誰も相手にしません。だって見栄晴ですよ!」

■女運ないしさ…

「なんでそーなるの!?」という師匠の名ゼリフを口にしたくもなる。

 GW明けの週末、ほろ酔いでキャバクラから出てきた本人に声を掛けると、

「キャバクラには結構、行きますよ。地元の後輩がやってる店もあるしね」

 そう言うなり、最寄りのスナックのドアを開け、慣れた様子でカウンター席に腰を下ろす。

 まもなく赤ら顔での独演会が始まった。

「そりゃ、不倫でもしてたら正式に謝るけどさ。キャバクラで口説いても成果はないんだよ。誰も落ちないんだ、府中の女は! 俺、もともと女運ないしさ。まあ、奥さんは可愛いけどな」

 罪滅ぼしのつもりか、唐突にノロケ話を始めようとする見栄晴。

 それを遮って“下着に千円札”疑惑を追及すると、

「そんなことしないって! 仮に、パンティにお札を挟んだにしても、嫌だったらその場で言えばいいじゃん。それで責められたら1000円損しただけでしょ。そう話してる子にお金を返してもらいたいよね。それにさ、“ひと晩どう?”とか、それくらいの下ネタを言わないと、ここいらでは“体調でも悪いの?”って心配されるんだから」

 気さくな発言のオンパレードである。とはいえ、地元愛はホンモノなようで、

「これだけ飲んでるのに府中の観光大使は安めぐみなんだよ。なんで俺じゃないんだろう……」

 そう言い残すと、おもむろに席を立ち、ネオンがまばらになった歓楽街に消えたのだった。

「ワイド特集 『五月ばか』に付ける薬」より

週刊新潮 2015年5月21日菖蒲月増大号掲載

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