在日韓国人の資本がはいった会社からの献金が発覚 総理の椅子が欲しくなった「菅官房長官」(3)

政治週刊新潮 2015年5月7・14日ゴールデンウイーク特大号掲載

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 総理の絶大な信頼の下、2年4カ月に亘って官房長官を務め、安倍政権の安定飛行を支えてきた菅義偉氏。当連載ではこれまで、菅氏を裏で支えた「横浜のドン」との関係、議員になってからの「裏切りの歴史」についてみてきた。今回は8年前のスキャンダルの裏に見過ごせない事実を週刊新潮編集部は掘り起こした。

■内閣情報調査室を使い睨みを利かせる

 粉骨砕身、日々、安倍総理を支えながらも、順調に権力の階段を上りつつある菅氏は、霞が関の役人やマスコミ界にもぬかりなく睨みを利かせている。

「菅さんは、警察庁出身の秘書官や内閣情報調査室を通じて、どの官僚が政権の悪口を言っているかといった情報を徹底的に吸い上げ、それをもとに圧力をかけるので皆震え上がってしまう。また、役所の幹部人事にも手を突っ込むので、菅さんの出身地である秋田に“足を向けて寝られない”と話す役人もいます」

 永田町関係者が続ける。

「また、菅さんはこれだと思ったマスコミ幹部や政治評論家に対しては直接連絡を取って会合を持ち、取り込んでしまう。誰だって時の官房長官からいきなり連絡が来れば悪い気はしませんからね」

■疑惑の事務所売却先はパチンコ店経営会社

 そうしたマスコミ懐柔策が奏功したのか、菅氏についてはこれまでほとんど「スキャンダル報道」が出たことがない。そんな中、唯一のスキャンダルといって良いのが07年、第1次安倍内閣で総務相を務めていた時に飛び出した「事務所費問題」だ。菅氏の関連政治団体2団体が、菅氏自身が所有する横浜市南区のビルに事務所を置きながら、約2000万円の事務所費を計上していた――というのがごく簡単な事の経緯だが、実はこの問題には、看過し難い「裏」がある。

 問題のビルの土地建物は04年、菅氏が自身の有力後援者から購入。当時の新聞報道によればその価格は5690万円だった。そして、ここからが初めて明かされる事実なのだが、実は問題のビルは「事務所費問題報道」があった約3カ月後、パチンコ店などを経営する横浜市の「成光舎」なる会社に売却されていたのである。加えてこの会社は、菅氏が国会議員になった直後の1996年から2007年にかけて、菅氏が代表を務める「自民党神奈川県第二選挙区支部」及び「横浜政経懇話会」に対して、判明しているだけでも300万円以上を寄付している。

■菅直人元総理へ献金していた在日韓国人との関係

「成光舎」の代表取締役は、旧横浜商銀信用組合(現横浜中央信用組合)の非常勤理事を務めていたこともある在日韓国人の河本善鎬氏。11年、当時の菅直人総理に約100万円を献金していたことが発覚して問題になった人物だ。ただし、菅元総理の場合は河本氏個人からの献金で、菅氏は河本氏が経営する会社からの献金という違いはある。また、「成光舎」の発行株式5000株のうち、河本氏の持ち株は2000株で過半数に達していないため、政治資金規正法には抵触しないが、

「ただ、一般論では、その持ち株比率に関係なく、外国人資本が入った企業から献金を受けることは、国家主権の観点から見ても、道義的に問題がある」(政治資金問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授)

 菅氏のことを知る横浜市政関係者によれば、

「菅さんと河本氏は古い関係です。菅さんは国政に出る前、1987年から95年までの2期8年、横浜市議を務めていましたが、その時代に、今は故人となった神奈川県議の紹介で河本氏と出会ったようだ」

 権力の階段を上るために掴んできた糸の色はグレーだったのか。総理の座を目指す菅氏にも身辺整理が必要な時期が来たようだ。

「特集 総理の椅子が欲しくなった『菅官房長官』権力の階段」より